進捗状況
今日22日医大定期受診のため、定宿札幌プリンスホテルに投宿する。
夫婦して一級障害者のため、エレベーター近くの部屋をオーダーしてある。
部屋に入って荷物をほどき、窓のある西の方角に目をやると眼下に工事中のビルが目に入る。
おっ⁈3階分位伸びている!
みんな一生懸命だ!
蜘蛛の浅知恵
昨日の朝のこと。
軽トラに乗ろうと運転席に近づくと、大きな蜘蛛が巣を張っていた。
「おいおい蜘蛛助、そこは車の内側で、いくら待っていても獲物は掛かからんべや⁈それが証拠にハエ1匹掛かっちゃおらんが!
と言いながら 運転席のドアを開けると、丹精込めて作った罠もぶち壊れ。
「 昼間無断で運転席に侵入するから閉じ込められたんだぞ!糸のネバネバは何日持つのかネ。今夜も使えたかも知れない真っさらな巣だったけど、しょうがねぇや!外に出て今夜改めて作り直しな!腹が減っては戦はできぬ、だ!」
蜘蛛の浅知恵。馬鹿と勤勉紙一重って⁈言われるぞ!
H松君
H松君は十勝管内で酪農を営んでいた、勝農の同級生だ。
2人の息子はそれぞれ独立。酪農の跡を継がないことを決断した様だ。
そして今年から新規就農者に経営を移譲し、夫婦車中泊で友人宅や観光地を巡る旅を重ね、青春時代の忘れ物を取り戻そうと必死だ。
しかし、優雅に見える老後とは裏腹に、牛舎周りをうろつくだけで新規就農者夫婦に嫌がられるらしく、朝はミルカーのモーターの音がしなくなってから表に出たり、夜も搾乳が終わった頃を見計らって外出から帰ってきたり。
農家には定年退職と言う概念が無く、経営移譲した後も見境い無く使われたり、良かれと思ってアドバイスなどしようものなら、露骨に嫌がられる。
振り返れば、自分自身もそうだった。
親父が還暦前くらいから農協の代表監事や組合長をそれぞれ10年位ずつ勤めたが、親父が家を留守にするようになってから、漸く我が世の春。自分の経営として思う存分に働くことが出来た。
勿論、失敗も成功も全て自己責任で...
牛にとっては迷惑な話しだったかもしれないが...
H松君、目をつぶろう‼︎
販売苦戦
今朝の業界紙から
6次化商品 販売苦戦 売り上げ目標 8割未達成 農水省調査の文字が三面で大見出しだ。
農水省の交付金を活用して開発された物だが、大半の農林漁業者が食品関連事業のノウハウを十分持っていないケースが多い、とある。
販売苦戦の要因は棒グラフで表している。
最も大きな要因は、原料の確保、販路の確保だ。それに続き価格帯、労働力不足、認知度、味、需要、そして価格引き下げの順だ。
最近アメリカファーストのトランプから農産物の自由化をもっと進めろ!のオーダーに、安倍さんは自動車と農産物はパッケージだとジャブを出し合っている。
他方安倍総理は我々農林漁業者には、日本の農産物は安心安全に優れているので、もっと輸出したらとか、6次化をもっと進めて所得を増やす様にしなさいと宣う!
その延長線上での「食料産業・6次産業化交付金」となり、ブームに乗り遅れるなとばかりに農林漁業者が手を挙げれば、自治体は申請書の形ばかり整えば許可してしまう悪循環が働くのだろう。
ウエモンズハートは今年で足掛け21年目だ。
当時は勿論補助金も無く、世間からはもっと真面目に百姓仕事に取り組めば...と陰口を叩かれていた。
実際6次化を実践してきた者として、棒グラフにある様な達成できなかった要因全てを満たしてこそ成り立つものと実感する。
佳境
6/30〜7/4にかけてなつぞらの撮影が行われ、監修係として再び同行してきた。
今回は方言指導が天現寺と言う人から、文学座に所属している助川嘉隆さんと言う若手の俳優さんと色々言葉を交わした。
写真の左端で台本を持っている人が助川嘉隆さんだ。彼と私の間に写っている女性陣は浦幌在住の助川さんの親戚知人らしい。
彼女らは決して俳優さんでは無い!
助川嘉隆さんは誰にでも丁寧な対応をするし、撮影中も関係者の出入りの邪魔にならないようモニターから少し離れたところで、イヤホンで音声を確認していた。
次に坂場一久役の中川大志君だ。
彼とは初対面だ。
撮影現場で初めて顔を合わせ、「酪農監修をさせていただいている廣瀬です」と挨拶すると、彼はおもむろに「広瀬牧場の広瀬さんですか⁈目黒のブルーコーナーで何度もソフトクリームをいただいています。いつも美味しくて感動しています。今回はよろしくお願いします。」と気さくで礼儀正しい若者だ。
写真は撮らせていただいたけれど掲載出来なくて残念⁈
なつと同い年で北大に行った夕見子役の福地桃子さんは、東京のスタジオで一度挨拶させていただいていたが、久しぶりに会ったけれどにこやかに挨拶してくれた。また福地桃子さんには搾乳指導をした。
天陽君の嫁の靖枝役は大原櫻子さんだ。彼女も初対面でどんな役者さんか知らなかったが、彼女も気さくで明るい人だ。
ジャガイモ畑での作業の演技付けをした。
そして粟野咲莉ちゃんも来ていた。まだ9歳と言いながらきちんと挨拶はできるし、年下の子役さんの面倒を良く見る子だ。番組では再登場するのだが、どんな役なのか今は言え無いのが心苦しいのですが...
決して勿体ぶってはいないんですよ⁈
そう言った役者さん以外の助監督さんも挨拶にきてくれた。
5日は吉住さんが...
昨日は前芝さん達が...
今回のなつぞらの撮影に深く関わらせて頂き、大勢の異業界の人達とも知り合いになれた。
今日は、昨年知り合った天童市の和農産社長矢野さんが奥さんと訪ねてくれる。
なつぞらの撮影の終盤を迎えるにあたって考えてみれば、自分の一生の内何人と出会えるのか⁈
これらの知人も人生において大いなる財産だ。