放牧
コロナ騒動でウエモンズハートも、時短やら臨時休業やら3密を避け或いは飛沫感染防止対策と、なんとも早コロナ情報に耳をそば立たざるを得ず、右往左往させられる毎日。
気晴らしに出かけようにも世間様は、自粛ムードに満ち溢れて行く宛も無し。
そんな中ふと我に返ってみると、ウエモンズハートで飼っている牛(餌は要らず糞尿もしないが...)の放牧を忘れていた。
ウエモンズハートで飼育している牛は飼い始めて(買い求めての間違い)約20年と、牛にしては稀に見る高齢(FRPなのでまだまだ長生きするぞ)。しかし侮るなかれ。何を隠そう、NHKの朝ドラ「なつぞら」に出演した役者さん達(草刈正雄さん、広瀬すずさん、粟野咲莉ちゃん、吉沢亮くんなどなど)が演技指導(牛への触れ方や手搾りなどの所作)の為、彼ら彼女らが「生まれて初めて触れたウシ」と由緒正しきお牛様でござる。
10日の日曜日ふと思い立ち、バイトの学生達に手伝って貰い牛の親子を草地(芝生の手入れが出来ていないだけ)に引っぱり出した(歩かないので4人がかりで持ち上げて)。ひと冬舎飼い(倉庫に放置の間違い)していた為身体中ホコリだらけ。学生達に早速牛の身体をブラッシング(雑巾で拭き取ったの間違い)して貰う。
先に放牧していた(-その内世に出るであろう-糸山笙子女史に描いて貰った壁の絵)牛達と気持ちよさそうにしていた。
こんなワタシ達をボケ〜っと見守る店の入り口の木瓜の花
ボケーっとは失礼だ。アップするとこんな花だ。
目が覚めるような真紅だ。
過ぎたるは...
今朝の日経に、被災地復興の為のふるさと納税を促すこんなロゴが...
「one for all all for one 一人は万人のために 万人は一人のために」と言う言葉がある。ラグビーのチームワークを培うための言葉として使われるらしいが、そこからヒントを得たロゴだろう、か⁈
先のロゴは「一人は万人のために 万人は日本のために」とでも解釈するのだろうか。
いずれにせよ、美しく優しい言葉ではある。
昨年末より中国武漢で発生した新型コロナウイルスが、半年足らずで世界中に広まり感染者は400万人を超えたとか。日本は本より、世界中の国々が自国内での蔓延防止に躍起だ。
「ソーシャルディスタンス」「3密」「オンライン会議にオンライン飲み会」などなど聞いた事のない「新語」で、所謂一人ひとりの社会参加意識を厳正にし、ひいては日本国に日常を早く取り戻そう、と言う事だろう。
しかし「自粛警察」なるものが街中を徘徊、自粛を強要し「ミセシメロ」などと自警団並みに粛清までやってしまう。
優しくない!
四季
劇団「四季」では無く、ビバルディの「四季」でも無い。
我が業界紙日本農業新聞の一面コラム「四季」の事だ。
コラムの初めに、映画監督大林信彦氏の言葉として「もはや戦後ではない。戦前である。」が紹介されていた。
調べてみると、前段の「もはや戦後ではない」は1956年の経済白書が初出らしい。つまり一人当たりのGNPが'55年に戦前の水準を超えたことによる、政府の自画自賛用語のようだ。'52年生まれの自分にとっては、耳の奥にこびり付いている言葉だ。無論3才の頃のリアルタイムの言葉では無く、間もなく普及し始めたテレビの国会中継で当時の池田勇人総理の答弁などで聞いた言葉だ。
しかし今日のコラムでは「...。戦前である。」と続くが、新型コロナウイルスが蔓延し収束が見通せない中、世界中の国が内向き、自国第一主義になっている現状を上手く言い当てている。国ばかりでは無く国民生活の中でも、所謂「自粛警察」なるものが横行するなど自粛疲れとも相俟って、不寛容が横行し始めている。
当に戦前。第二次世界大戦前夜のようだ。
このコラム「四季」の最後に<人は「ありがとう」の数だけ賢くなり、「ごめんなさい」の数だけ優しくなり、「さようなら」の数だけ愛を知る>とある。
けだし、至言だ。
爺バカ
孫の通う保育園では、完全な休園はしていなかったものの、我が家の孫達は今年度新学期からずーっと休んでいた。
道も地域別に自粛緩和の方針と知り、昨日から保育園に通い始めた。
「楽しかったか⁈」と聞くと孫は「うん、◯◯ちやんと◯◯ちゃんとでおママごとしたよ、楽しかったー」と、久しぶりに友達と思いっきり遊べた1日の余韻に引きずられるように、興奮気味に話している。
その後も「ばーちゃんゲームしようよ」とか「じーちゃん尻取りしようよ」などと夕食まで、片時もじっとしていない。
誘われたじーちゃんは面倒くさく「それじゃ、まず最初にじーちゃんが鈴ちゃんのお尻をとるかな!」と言うと孫は「ちがうー、そのお尻じゃなくて尻取りー!」ともどかしそうに反論してくる。「それじゃあ、誰のお尻を取ればいいのかな?」などと暫くはぐらかしていたら、諦めたのか静かになった。
数分後「じーちゃん、尻取りってこう言う事!」と一枚の紙を持って来る。
「尻取りってねぇ、ワタシが<時計>って言ったら、じーちゃんは<いす>。そしたらワタシは<スイカ>って言う風に続けるの。そう言う遊びなの!」と遊びを知らないじーちゃんに優しく説明してくれるではないか。
どこで矢印を使ってのプレゼン法を覚えたんだ⁉︎
恐るべし5歳!
そのプレゼン資料(?)を見せられ、じーちゃんは夕食まで孫の「尻取り」に付き合ったのだ!
輸入農産物はODAに...
今朝の我が業界紙一面の「論点」の「コロナの教訓」について、納得!
要約するとこうだ。
新型コロナウイルスは人の移動を禁止し、物流も最小限に限るなど、自国優先主義で、EUの国境撤廃などは霧消してしまった。
危機に瀕して一国の指導者が取る政策は、自国優先主義である事が露呈された。食糧自給率が低い国にとっては、万が一の時には、食糧や飼料などの輸入は期待できなくなってしまう。
日米貿易交渉でも、アメリカはしたたかだ。
昨年9月の同交渉では、オバマ時代に合意していた範囲内まで農水産物を引き下げると合意した。その一方日本が要求していた自動車関連部品の関税撤廃を「協定発効から4ヶ月以内に再交渉する」と先延ばしにした。
これは「アメリカ農民の勝利だ」とトランプは豪語した。これにより日本の農林水産物の生産額は1,200〜2,000億の減少となると、政府は試算する。
更に日本の食糧自給率は「カロリーベースで37%」「飼料自給率は25%」と危機に際して耐えがたい低水準だ。
そして文末には
日本の貿易黒字の7割を占める自動車は、農業と切り離して独自で対応すべきであり、アメリカの余剰農産物を購入せざるを得ない時には、購入した農産物は全額をODAに回せば、日本農業への減産圧力が無くなる。
その一方で、休眠田畑を復活させ食糧備蓄を倍増すべき。
食糧危機に備えて「国内での食糧増産と備蓄の強化」が急務である。
なるほど!
日本は工業立国である。
工業製品を買って貰う為には、余剰農産物を購入しなければ双務性がなくなってしまう。
そこで止む無く輸入する農産物はODAに振り向け、農業へのダメージを最小限にし、さらに主要穀物や飼料などの増産を図る!
なるほど、ODAか!
ところで、日本金融財政研究所とは如何なる組織か⁈
その所長の菊池英博とは如何なる人物か⁈