ざんねんな...
先々月札医大受診時、いつものように紀伊國屋書店に行ってきた。
今更の様な話だが、その時購入した本を思い出し手に取って見る。
「ざんねんな いきもの辞典」と言うタイトルだ。
帯には、「サイの角はただのいぼ」とか「ざんねんないきものとは 一生けんめいなのに、どこかざんねんないきものたちのことである。」などと内容紹介されている。タイトルだけでも68年間の自分の人生の残念な事、反省すべき事がまざまざとよみがえってくるのだ。いやだけど、恐る恐る手にとってしまう本だ。そしてお前もか、と共感してしまうのだ。
19ページにはなんと、「進化は一方通行」とお前の人生過ぎたるは及ばさるが如し、とも取れる進化の話が出ている。
人生になぞらえると、「後悔先に立たず」か!
自分自身の体型については、中年太りと言うざんねんな体つきが矢張り気になる。
「俺の若い頃はな...」なんて言うと一番嫌われるのは承知の上で言わせて貰うが「オレの若い頃、つまり今の家内と(前の家内はいない、あくまでも初婚だ)結婚した26才の時の体型は170cm、59kg、ウエスト75cm、胸囲104cmと眩いくらいの体型だった。
そして40有余年の時空を超えて、気が付けば所謂ビヤ樽体型になってしまった。写真なり動画などを見ると、「これ、オレだよな⁈」と二度見!普段の自覚以上のデブさ加減に自己嫌悪だ。
自己嫌悪だけならまだしも、自分自身の抱える難病の拡張型心筋症にとっても、体重過多は非常に負担なことは受診の度に指摘されていることでもあり、他人事では無く「自分自身がざんねんな生き物」と指摘されている様だ。
自己嫌悪に苛まれながらもページを繰っていくと、第三章の「ざんねんな生き方」の項にキツツキがでてきた。キツツキが木を突く速さは1秒間になんと20回。「1コン」あたり0.05秒と言うスピードらしい。その時頭にかかる力は重力の1,000倍。人間であれば頭にトラックがぶつかったときと同じくらいの衝撃らしい。
こんな説明を読んでいると、明治9年生まれの曽祖母「はつばあちゃん」の言葉が蘇ってきた。「なあフミよ、キツツキはな、前世親の言う事もきかず悪さばかりしていたのでバチが当たり、痛みをこらえながらも頭をカンカン木に打ち付けてエサを探さなければならなくなったんじゃぞ。」と。
「ざんねんないきもののオレ」は今、美味しい物を目の前にすると、病院の先生の言う事もきかず「クチ」の方が可愛くなって腹一杯食べてしまう。
オレの来世はキツツキかなぁ⁈
オレの前世は、氷河期に飢えを克服して生き残った人類かも!
エアハイタッチ
今朝の道新。
緊急事態宣言が解除され、人々が自粛生活の鬱憤を晴らすようにしかし恐る恐るだろうが、公園に商店街に繰り出し又アマ、プロ問わずスポーツなども漸く始まったと言うニュースが各誌面で踊っている。
プロ野球もいよいよ始まったらしいが、コロナの感染を予防する為ハイタッチならぬエアタッチで健闘を讃え合うようだ。
駄洒落好きなオッサンは、それなら「エアヒット」や「エアホームラン」が有ったら面白いんじゃない⁈などと思ってしまう。
盗塁等では「送りタッチ」はセーフになる場合が多いが「エアタッチ(タッチしたフリ)」でアウトなんて...
なつぞら
今日は家内に付き合って、帯広厚生病院だ。
検査の為の採血が終わり、結果待ちの間玄関横の喫茶店「タリーズ」に入り二人ミルクコーヒーを頂く。
ふと外を見ると、晴れて穏やかな十勝晴れの青空にポカリポカリと綿雲が。なぜか懐かしい。
そう昨年のNHK放送の「なつぞら」だ。
半年の間オープニングに使われた柔らかく温かい十勝の青空だ。
少し丸みが取れているが、我が家の上にも...
十勝は温かい。
皆んな、コロナに負けるな!ガンバロー!
コロナ税
コロナ感染者が人口10万人当たり0.5人が下回り、緊急事態宣言が恐る恐るではあるが、全国的にそして段階的に解除されはじめた。
1月16日に日本国内で初めて感染者が確認されてから4ヶ月余り。死亡率は低いとは言え、特効薬やワクチンが開発されない中所謂三密を避けるためテレワークを取り入れたり、オンライン呑み会が工夫されるなど日本国中必死に取り組んでいる。
経済活動も著しく制限され、信じられない事に空港の駐機場には運航予定の無い飛行機が整然と並んでいたり、新幹線なども空の車両が有ったりと人の移動は8、9割程度減少。道内の列車や都市間バスなども間引きしても乗車率は低迷。
間近にはウエモンズハートも、営業時間の短縮や稼ぎどきの連休には臨時休業を取り入れた。それ以外の日でも人の足は遠のいていて、3月4月は対前年比でそれぞれ83%.46%。。5月はまだ数日有るとは言え、20〜30%位に落ち込む恐れがある。
利益を上げているのがマスク業界とスーパーなどの食料品を取り扱う業者(家食、家呑みの増加でか)くらいか⁈
こんな状況下で政府は様々な形で現金給付を次々に打ち出している。現品としては国民一人ひとりにマスク2枚を送ると言う事業だが、これだけでも500億円が必要とか(因みに我が家には未だ届いていないが)。
一人につき10万円給付。対前年比50%を下回る個人事業者には100万円、法人には200万円などなど...
コロナ禍での第一次、第二次補正予算が合わせて200兆円とか
一番身近な一人一律10万円支給などは4月27日を基準日とする為、生まれたり死んだりと、その日に生ある人は全て条件を満たしていて一喜一憂している。
話しは変わって5月は納税月だ。所得税、消費税と相次いで引き落とされたのだが、所得税には復興税2.1%が含まれていた。これは2035年までの特例で東日本大震災への充当税だ。
「コロナ禍」が落ち着いた頃には、「コロナ税」と名を変えた「コロナ禍」がはじまるのだ。
伊藤有輝先生
コロナで日常とかけ離れた想定外な事が起こる今日この頃。
今朝の道新20面、レンズで追った「新型コロナが変えた春」の中に、とわの森三愛高校教諭の伊藤、尾崎両先生が写っているではないか。
我々が20余年来実施している酪農教育ファーム活動に共感し、熱心に応援していてくれる先生だ。我々酪農家が実施する研修会に大勢の高校生を授業の一環として参加させたり、三愛高校を研修の場としても提供して頂いた事も一度ならずだ。
三愛高校での教育ファーム研修は、研修に参加した栄養学を専攻している大学生を相手に、高校生達が先生役(ファシリテーター)となり「牧場の仕事」「牛のからだ」「牛の一生」「牛乳が届くまで」などの話しを通して、牛乳の価値を伝える。
高校生は、普段は受け身で授業を受けるのだが、この研修会では先生役を務める事で大きく成長するそうだ。
研修会を共催して来た伊藤先生と尾崎先生が哺乳している写真が目に飛び込んできた。
何事か⁈とキャプションに目を通すと、朝夕世話をする酪農専攻の生徒たちがコロナ感染防止のため自宅待機になり「牛舎実習」が中断しているため彼らが本物の酪農家になっているようだ。酪農の基礎を学べるよう、あえて機械化していない牛舎での作業で「高校生の体力はすごい」と改めて感じているとの事。
コロナ禍はこんな所にも!と感じると共に、75年一日も休まず酪農を家業としている身としては、本当に恐ろしいものだ。
一日も早いワクチンや特効薬の開発が待たれる!