今日の牛舎
12日からビートの生パルプの貯蔵が始まった。
国道38号沿いにあるニッテン芽室製糖所は我が家から6km足らずの所にあるため、
製糖加工が始まる11月頃より、乳牛の飼料として自分で運んで与えている。
ビートパルプの形状。
このビートパルプの飼料価値は非常に高く、乳脂肪分のアップが図られる。
そんなことで、今年は1月24日頃に終了する為(20~30年前までは3月10頃迄、最近でも2月中旬くらいまでは加工していたのだが、
昨年はビートの作柄が良くないのは、ここにも反映されてる)息子は貯蔵用(サイレージ)として
1日6~7往復のピストン輸送をしているのだ。
自分が小学校6年生の頃、当時製糖所は川西町稲田にあった。
夕方の搾乳を母に任せ、父がシバウラS-17と言うトラクターの運転席横にオレを立たせ、馬車を改造したトレーラー
を牽引し、運びに行ったものだ。
スコップで積み込む為、猫の手も借りたいの諺通り自分も繰り返し連れて行かれ、帰宅は午後9時過ぎ。
オレは家に到着後開放されたが、父の事は記憶にはない。多分それからパルプをスコップで
全て下ろしてから晩御飯だったのだろう。
11月下旬と言えば深秋或いは初冬。トラクターはオープンカーなので片道小一時間のドライブは無茶苦茶寒かった。
当時(オット60年も前の事か)街路灯は殆ど無く灯りと言えばトラクターのヘッドライトと赤いテールランプ。そして時折り点滅する黄色のウインカーばかり。
しかし漆黒の闇のせいか、夜空は満点の星々が綺麗だった。
長く生きてきたせいか、生パルプひとつとっても思い出がゾロゾロ吹きだしてくる。
今日は繁殖検診なのか、生パルプを貯蔵しているこのバンカーサイロの横には牛達が、
連動スタンチョンに繋がれ、待ち侘びている。
人も牛も寒いのにご苦労さん!
速報‼️
今朝の道新14面、十勝帯広版だ。
帯広市が観光誘致促進を目的として、ふるさと納税を募って制作された
コメディアニメ「邪神ちゃんドロップキックX帯広編」が昨年春から取材があり、
8月の或る日の深夜25時に放映された。
自分はその直後に送られて来たDVDを見たのだが、広瀬牧場がメインストーリーで
我ながら驚いた。
そんなこともあり、昨年暮れ道新の泉本記者から取材の申し入れがあった。
「邪神ちゃん......帯広編」の一場面を再現して写真を撮ろうと言うことになった。
こちらはアニメの中で、邪神ちゃんがウエモンズハートでジェラートを食べている場面
Tシャツから出ている腕の毛深いところまで...、丁寧すぎる!
こちらは泉元記者が市役所に展示してある邪神ちゃんの看板を拝借して来て、再現して撮影したもの
アニメの中で、邪神ちゃんが注文したハスカップのジェラートを店長がカップに盛り
自分が手渡ししているところ。
ショーケースの後ろで帽子を目深にかぶりマスクをしているのが、店長の眞由美。
この記事の中にも書いてある通り、市内16の観光名所や銘菓などが登場しているけれど、
広瀬牧場は丁寧に描かれている。
その理由として、食料自給率が低下する中、広瀬さんは農業の重要性や魅力を体感し、
生産者(生産現場)に関心を持ってほしい」との願いを込めて、1999年にジェラート店を開いた。
と、紹介されている。
物語の最後には、邪神ちゃんの友人の悪魔「ミノス」は乳牛の出産を手伝い、子牛に
「生まれてきてありがとう」と語りかけた。
これは実際のアニメの中での風景だが、作中ではお産をするお母さん牛の名は「すず」
生まれた子牛はメスで「アリス」と名付けられた。
なつぞらの主人公「奥原なつ」を演じた広瀬「すず」と、
銀の匙の主人公「御影アキ」を演じたのが広瀬「アリス」
二人は姉妹で苗字が私どもと同じ「広瀬」と言う事で、お母さん牛がすず、子牛がアリスか⁉︎
更には、銀の匙の撮影にあたって、八軒勇吾役の中島健人君と御影アキ役の広瀬アリスさんが、
撮影前一週間強、市内のホテルから早朝4時半からの酪農実習に通ってくれ、更には広瀬牧場が
御影アキの実家と言う設定で、撮影に使われた。
又、なつぞらでは脚本作りのお手伝いや草刈正雄さん、広瀬すずさん、粟野咲莉ちゃんそして
吉沢亮さんなどなど俳優さんの演技指導、さらには、十勝での撮影には酪農監修と言う肩書きで全てたちあっている。
なんか出来過ぎ❗️
藤丸ナウ
今日1月12日から16日までの5日間藤丸を会場に、milk and natural cheeseフェア
が開かれていて、ウエモンズハートもソフトクリームと4種類のパフェに、10種類の
カップアイスを出品している。
今日は晴天に恵まれているせいか、人出もまずまず。
取材も入っている。
今朝車を止めた駐車場の5階からエレベーターに乗り込むと、偶然藤丸社長の長章さんとバッタリ。
「廣瀬さん、もう後10日程になりました。長い事お世話になりました。」
と神妙に挨拶をしてくれた。
我々には何のお手伝いも出来なかったが、藤丸最後のイベント!
ガンバルぞ!
追伸
現在ウエモンズハートは冬季休業中。
今食べたい方は、是非藤丸までお越しください。
すごいヤツ
家畜や農作物に掛ける共済(保険)の元締め北海道農業共済組合の、広報誌2023年
1月号だ。
息子に促されページを繰ると、北海道アグリ人の項に...
今酪農業界では知らぬ人は居ない、上士幌の小椋幸男君だ。
一酪農家の後継者にすぎなかったけれど、所謂雌伏30年、50才の時に規模拡大を
始めた。そしてあれよあれよと言う間に5,000頭以上の搾乳牛を飼う、
北海道での最大規模の経営規模に育て上げ、全国でも十指に入るのではないか。
コロナ前に開かれたクラス会で「小椋、お前、どこまで規模拡大するんだ?」の問いに「分からん、未だかもな?」
とトボけている。
彼の視線の先には日本一を目指しているのかも。
まだまだ発展途上のようだ。
そんな彼と初めて出会ったのは、昭和42年3月、帯広農業高校の受験会場でのことだ。
前年までは畜産科と言われていたが、この年から酪農科と名称を変えての募集に応募した。
当時の受験科目は九教科で、入試は二日間に及んだ。小椋とは隣同士。何故か気が合い
初対面にも関わらず、一科目済む毎に出来を確認し合ったものだ。
我々は酪農科第一期で倍率は1.7倍。2日目、全て終わったあと、お互い合格して
帯農の門をくぐれる様エールを交換して分かれた。
そして入学式。いが栗頭同士が一年間の実習寮生活を含め3年間同じ学び舎生活を
送り卒業。
そして50余年後の今。
我々同級生は、帯農酪農科卒でもささやかなプライドで『帯農酪農科第一期生』
と名乗っているのだが、その中でも小椋はピカイチの存在で、クラスの誇りでもある。
出羽守 尾張守
「ポリコレ」についての書籍を2冊読んだ。
一冊は、小浜逸郎著「ポリコレ過剰社会 2022年1月1日初版」
もう一冊は、福田ますみ著「ポリコレの正体 2021年12月10月第一版第1刷」
この本の副題に『「多様性尊重」「言葉狩り」の先にあるものは』とある
ポリコレとは、ポリテクトコレクトネスの略で、「政治的正しさ」と言う意味で、
社会的に弱き少数者の権利を保障す(守る)べき、と言った様な事らしい。
欧米(では)LGBT(性的少数者)の権利を守るべきだ、と言う動きが盛んだ。
例えば、アメリカ(では)性的多様性を考慮し、大衆に向かっては「ladies and gentlemen」では無く
「everyone」でなくてはならない。と言った具合だ。
例えば、アメリカ(では)弱者である黒人を「ブラック」と呼ばず「アフリカンアメリカン」
と呼ばなくていけない。
だから我が日本もと、他者の例を引き合いに出して物事を語る人の事を「出羽守」言う様だ。
又、「尾張守」とは、物事に対してすぐ悲観的になり「終わった」「おしまいだ」と嘆く
事。
2冊の本を読むと、ポリコレの究極は、ことばを自由に使えなくなる窮屈な社会に
なる恐れがある