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十二代目 宇右衛門の廣瀬文彦が語る ウエモンのよもやま話

2025年3月20日(木) 05:55

平成7年3月20日

 30年前のその日。
朝7時半、明治飼料の新井君と言う若い職員と愛知県の三河安城に向け、千葉県の蘇我駅から京葉線の電車に乗り込む。
通常なら京葉線で東京駅。そして新幹線に乗り換えて向かう筈だが、南船橋で武蔵野線で西国分寺へ。
そこから中央線で八王子。
そして横浜線で新横浜駅と、首都東京を迂回して到着。IMG_5082.jpeg

いよいよ新幹線に乗り換え、三河安城へ一直線。
そこで出迎えてくれた明治飼料の職員が、東京駅に近い地下鉄で毒ガス事件が有ったようだけど、大丈夫でしたか?と言うでは無いか。
IMG_5081.jpeg

後々、オウム真理教が起こしたサリンと言う毒ガスを電車内や駅構内で撒き散らした、
無差別殺人テロと知るのだが、その時は何がなんだかよく分からず、二日間愛知県県内の複数の酪農家の
糞尿処理について視察、意見交換を続けたのだった。

何故その日の朝、東京から新幹線に乗らなかったのか、明確な理由がある。
話しは少し遡ってその年の1月7日、自分は帯広厚生病院で肺癌の疑いで右肺上葉の切除手術を受けたのだ。
術後経過は良好で一ヶ月程で退院するのだが、右胸の乳首の下から肋に沿って肩甲骨の下まで切っているので
農作業に中々復帰できず、さらに右肺の三分の一を取ってしまっている為、肺活量が減少。
2階への階段を登るだけで、肩で呼吸するも酸欠状態。呼吸困難に陥っていた。

そんな折、明治乳業帯広工場長の藤倉氏の申し出で、職員を一人随伴させるので、是非糞尿処理の先進地千葉と愛知県を
視察して来たらどうかと、提案されたのだ。
この旅程は全て藤倉さんの差配だったのだが、何故東京駅から新幹線に乗らなかったのか⁈
これは10年程後に知るのだが、京葉線の東京駅から新幹線の乗車口まで地下道を500m以上歩かなければいけないのだ。

右肺を切除したばかりで肺活量が回復していない私に対して、極力乗り換え移動の少ない路線を選んでくれたのが
先に書いた、東京を迂回するコースだったのだ。

日経新聞によるサリン事件の発生場所には通ってはいないが、時間的なタイミングで東京駅周辺は規制され
身動きが取れない事態に巻き込まれる事必定だっただろう。

どんな事から、被災したり難を逃れたり...

拡張型心筋症で余命5年の宣告を受けながら、帯厚生の小山先生。そして阪大の澤先生へと先端医療のバトンリレー然り‼️
自分は何かに守られているのだ。
 

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2025年3月17日(月) 09:39

日経コラム、「旅のかけら」から

 今朝の日経20面。
プロダクトデザイナーの柴田文江氏のコラムから...

以前、大人の修学旅行と称して、友人と旅に出掛けていた。
名所を散策しながら、ご当地の美味しいものも沢山いただいたが、
メインは波佐見焼のモノづくり現場の見学だ。
まずは、陶磁器の原料の岩石、陶石を砕いて粉々にして水に溶かして圧縮し粘土にして行く。
知っているつもりだったけれど、「本当に石からできているんだ」と実感した......
そしてIMG_5057.jpeg

「モノのルーツや生まれる場所を知ることで、そのモノに対する解像度が高まる」。
柴田氏は、だから旅をすることはとても良いことだと思っている、と。

このコラムから、自分は陶磁器を作る側だと感じた。

1978年のある日、東京の小6の男の子から「コーヒー牛乳って牛にコーヒーを飲ませたら出るんですか❓」と問い合わせの電話があった。
1985年、長男が通い始めた開西小のPTA会合の余白時間に「乳牛は赤ちゃんを産まなくても乳が出るんでしょ❗️」と言われた。
1989年、JCの後輩からは、「農業者は不作など困った時には農業補助金が貰えて良いですね〜‼️」と。
自分達の食糧のルーツも知らずに1円でも安い方が良いと言う消費者に腹をたてていた。
しかし、振り返って見ると、電化製品然り、車然り...1円でも安い方がいいと思っている自分に気づいた。
それならば、生産者自ら生産現場を開放し、生産者ならではの喜怒哀楽を見てもらおうと
1991年、乳牛の飼育方法をフリーストールにし、併せて見学室付きの「ミル(見る)キングパーラー」を建設。
結果想像以上に、牛乳の生産現場を知りたいとのニーズが高まり、
1995年には、見学や体験、話しを聞きたいと来場する人が2,000人を超えるようになる。
その消費者からは広瀬牧場の牛乳を飲みたい、乳製品が食べたいとの声が高まり、
1999年、ジェラートショップ「ウエモンズハート」をオープン。
2017年、広瀬牧場は長男に譲り
昨年2024年、お陰様で、ウエモンズハートは25周年を迎えた。

自国ファースト!を唱え、ケンカばかりしている地球人。
「宇宙船地球号」の乗客でしか無い人類の傍若無人の振る舞い!
何て醜い態様!

自国民、否、せめて地域の人達の為の農民でありたい。


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2025年3月12日(水) 07:22

朝日

 日は又(から)のぼる(アーネストヘミングウェイ)IMG_5041.jpeg

日は股(から)生まれる(天照大神)IMG_5040.jpeg

頂けない⁉️

失礼しました。

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2025年3月11日(火) 10:45

樹氷

 3月7日朝の風景
我が家の入り口IMG_5004.jpeg

ウエモンズハート前のモミジIMG_5002.jpeg

ウエモンズハート遠景IMG_5012.jpeg

ウエモンズハート近景IMG_5017.jpeg

お馴染み防風林のカラ松IMG_5010.jpeg

年に一二度。しかも早朝にしか見られないふるさとの自慢の風景だ!

因みに、ハッカ樹氷も大好きだ⁉️

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2025年3月 4日(火) 13:35

1ヶ月後

 2月4日、120cmIMG_4858.jpeg

そして昨日3月4日IMG_4989.jpeg

外套を脱がせるのは太陽。
冷え切った心を氷解させるのは、温かな心に如かずだね、トランプさん!

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