男の子女の子
昭和30年代、それまで荷物の運搬の用に供されていた大八車に代わり、リヤカーという金属のフレームとスポークリムにゴムタイヤ履きの荷車が流行った。
薪や沢山の鳰、牧柵の杭、大量の青草や乾草など人間が一度に運び切れない時には重宝したものだ。勿論子供も一緒に引いたり、後ろから押したりと手伝いをさせられた(決して進んでの手伝いでは無かったが)。
そのリヤカーにまつわる苦い思い出がある。
私の通った帯広西小学校は国道38号線沿いに有り、その学校の北1.5kmの所に我が平野の母なる十勝川が悠然とながれている。又学校の南にはその支流の帯広川が流れていて、そんな地理的要因か小学校高学年の遠足は何れかの川に行く川狩りが恒例で子供達の楽しみな行事の一つだ。
その時は十勝川行きだった。クラスでの事前の話し合いも皆熱がこもっていた。どんな遊びをする?水泳パンツは?焚き火で作る昼ご飯は何にする?その材料は?焚き付け、マッチなどを忘れたらそもそも煮炊きが出来ないし、暖がとれない!最悪だ!
最後には、自分で手を挙げたのか指名されたのかは覚えていないけれど、それを運ぶためのリヤカーをオレが出す事になった。そして当日、夫々割り当てられた物を持ち寄りオレが一里の道を引いて行ったリヤカーに荷物を積み込み、勇躍いやワイワイガヤガヤと十勝川の河原へと向かう。
日本手拭いですくったカジカのこどもの釣果を競い、河原を掘った水溜りにいれたり(あのカジカのこどもは今頃どうしているだろう⁉︎川に戻さず帰って来てしまった様な...⁈)、水切りをしたり。一時間ほど思いっきり遊んだ後いよいよ昼食作りだ。玉石を集めてかまど作り。男の仕事だ。しかもご飯用とカレーのルー用と二つ準備。米を研いだり、野菜を刻むのは女の子だ。火加減は女の子の指示で足りなくなりそうな薪木を集める。役割り分担はハッキリしていたな⁉︎
カレーは ハッキリ言って、マズかった!(この記憶は確かだ!)
そして国道の北の生徒は学校に戻らず、三々五々別れて帰る。
学校で解散後オレは、一人空になったリヤカーを疲れ切ったやせ馬の如くトボトボと引いて帰るが、何故か無性に寂しく悲しかった。
数日前、11才下の妹の小学時代も同じ様に川狩り遠足があり、矢張り家からはリヤカーを提供したそうだ。
違うのは、妹は女の子!という事でクラスの男子数人がリヤカーを借りにきて、更にその荷台に馭者の如く乗って帰ってきたとか!
なんだかなぁ。この違い⁈
その時の自分を慰めてあげたい!
選択
今朝も雪降りだ!
よく?降る!
晴天率ナンバーワンの称号が泣くぞ!
今朝の道新の6面読者の声欄に「巡航ミサイル導入に疑問」との投稿に目が行った。防衛省の説明は、今緊迫している東アジア情勢に対応して国民の生命財産を守る為には必要不可欠な戦闘能力で、且つ相手の攻撃能力圏外から自軍のパイロットの安全を確保しつつ対応出来る物、と言う。
片や、攻撃能力の高い装備を導入すると隣国などを刺激し、疑心暗鬼を招くと言う。
何れも正論!
あなたならどうする?
選択、難しい⁈
そう言えば2、3日前沖縄県普天間基地に隣接する小学校の校庭に米軍ヘリの窓枠が落下したものの、幸い怪我人も無く良かった。では済まない。又々米軍基地の県外移転派が勢いずく。
普天間基地の危険性は早くから日米の認識する所であり、20年程前橋本龍太郎総理大臣の時代に辺野古移転が決まっていた。
歴史にifは無いと言うけれど、その合意通り移転していれば少なくとも今回の様な"窓枠落下事件"は起こらなかったはず。
危険だから移転しろ。しかし県内では駄目だ!辺野古のサンゴ礁を破壊するな!
窓枠落下などという前代未聞の事態から子供達を守ると言う喫緊の課題を解決せず、20年間放置していると言う県外移転派の不作為も問題だ。
話しを矮小化する訳では無いが、我々の人生の幸不幸も日々、時々刻々、選択した結果か⁉︎
昏れなずむ冬景色
帯広市役所へ用事足し。
用事を済ませて7階エレベーターホールから外を見ると、ほー!
高みから見る雪景色もオツなもの、何かエキゾチック。ミュンヘンの様!
褒めるな⁇
午前5時。
今朝も既に25cmくらいの雪が新たに積もり、そして飽きもせずまだ降っている。
息子が一生懸命ショベルカーでライフライン?を確保してくれている。
晴天率日本一の帯広なのに3日に空けず雪が降っている。
「しかし良く降る!」
「えっ、褒めるなって?」
「良く降る、良く降るってみんなで褒めるから、お天道様もその気になっているってか⁉︎」
何もしてないんですが...
夢うつつの中で、タイヤショベルが除雪しているのか、バケットが砂利の路面を削っている音がする。雪が降ってるんだな?どれ位かな?などと条件反射的な思考が頭を巡りつつ、又眠る。
今朝めざめたのは6時半頃。拡張型心筋症特有の症状、咳と痰が続き苦しい目覚めだった。昨夜8時半には床に入ったにも関わらずだ。そして何とも言えない気だるさ。起きたとしても横にソファーやタタミが有ったら直ぐにでも横になりたいし、すぐベッドに戻りたい気分。
では横になっていればいいのか?そうでは無い。
テレビを見る気になれないし本を読む気になれないのだ。
兎も角目を開けているのが辛い‼︎
20年前叔母が若くして癌で亡くなったが、その一週間前見舞いに行くと「フミちゃん、叔母さんね目を開けているのが辛いから、目をつぶったまま話しするからね。」と言いそれから間も無くの死だ。
負担になる様な仕事は何もしていないんだけど...