斯くやあらん
3月6日午後6時から札幌市内の飲食店で、交流牧場オヤジの会が開かれ(オバさんも参加)家内と共に参加してきた。遠くは広島市佐伯区の酪農家久保正彦夫婦、兵庫県加古川市の花房享一郎夫婦、香川県三木市の広野政則さん、新潟市の藤田毅さん、愛知県からは小笠原和美さんと大橋剛さん、神奈川県横須賀市の関口健くん。そして恵庭の村上さん、東京からは三代絵里さんが集まってきた。言い出しっぺの清水ほずみさんは不幸が重なり出席できず!
このオヤジの会は愛知県では既にスタートしているようだけど、オレの入退院を機に全国規模に拡大しては!と言った算段のようだ。
退院祝いが先か全国オヤジの会の組織化に先鞭をつけるのが先か...、喜びを爆発させるのも大人げ無いし⁈何とも心の整理がつけ難かった。オレが疑い深いのか⁈
しかし、発起人代表の花房さんの話しでは、オレの心臓の治験手術が成功した事を祝ってくれていたし、三代さんから花束も頂いた。参加者のひと言タイムでもオレとの出会いや関わり合った思い出を話してくれたし、色々な退院祝いを用意してくれて居た。
8日帰宅すると、更に特大の胡蝶蘭の造花の鉢が届いて居た。
6日夜二次会、三次会と進むうちに、生前葬とは斯やあらんと嬉しさがこみ上げて来た。
余命5年とあっさりと宣告され、遥か彼方と思っていた死に向かって過ごしていた日々かわあったればこそ、葬式を自分ごとと思って居ただけに本当にうれしかった。
みんな、ありがとう‼️
あね、いもうと
平昌オリンピック。
スケートの新競技、女子マススタートで高木菜那が金メダルを取った。
昨日夜カーリング女子三、四位決定戦勝利!銅メダル決定で盛り上がっているその裏で、その快挙のテロップが流れて驚いた。
新競技と言う事と、高木姉妹のトップアスリートとして人気が先行している妹美帆の影で、存在感の薄い姉の菜那が出場と言う事も有って、誰も期待していなかった。その中での金メダルだ!
妹への羨望や嫉妬心も隠さず、しかし精神面を鍛えそれをエネルギーに変えての今回の快挙だ!
紆余曲折は人を鍛え、それを乗り越えた者は他人に優しくなれる!絶対に‼︎
あんたは、エライ。だとさ⁈
20日11時少し前に札幌駅に列車は到着。
大勢の客と共に改札口からはきだされる。
1時間以上時間があるので、北1条の時計台下の喫茶店に行きコーヒーを注文し、更にメニューに目を通してみる。
ダイエットを手術後の人生の大きな命題としているので、ただ見るだけだ!
「ん?なんだって?コーヒーぜんざいってか⁈」
10余年も昔、上京の度品川プリンスホテルの二階のマウナケアと言う喫茶店に良く立ち寄っていた。そんなある日メニューに"コーヒーぜんざい"なるものが有った。「コーヒーと汁粉 別物のセットでは無さそうだ。」
頼んでみると小どんぶりに小ぶりの餅が三個入った汁粉に小皿に塩昆布そして番茶。
よく分からず汁粉をすすって見ると...⁈「なんじゃこりゃ!焦げしるこだべや!」と同時に「あ〜ぁ、懐かしい〜!」と子供の頃、薪ストーブの上で温め直しした際、鍋をかけ忘れて焦げくさくなった汁粉の味覚の記憶が戻り、何だか無邪気だった自分の子供のころを愛おしく思い出した。
こんかいの"コーヒーぜんざい"のメニューを見るとソフトクリームが乗っているが、その味覚の思い出が突然現れ瞬時にと言うか、ダイエットの事は何処へやら...!条件反射的に注文する。
小どんぶりに羊羹三切れと粒あんがあり、その上にソフトクリームが載ってでて来た。その横の小さなクリームポットには濃いめのコーヒー少々。
食べ方と言えば、餡や羊羹、ソフトクリームなどの入った小どんぶりのソフトにコーヒーをかけ、混ぜて食べるらしい。
結果、羊羹は勿論あんも硬く、さらにソフトクリームも滑らかさが無いのでコーヒーが混ざらず、予想外だった。
味が想定外でも、支払いはせねばならぬ!とばかりに平らげて、今日のメイン会場である全日空ホテルへと向かう。
受け付けでは、「廣瀬さんは今年から特別会員となられますので、会費は頂かなくてよろしいんです、が、幾らでも宜しいので賛助金の方ご協力頂け無いでしょうか⁈」と言いつつ「ご参考までですが、先に受け付けされた皆様の賛助金一覧です!」って、
この水が流れる如ような所作。明らかに請求しているだろー!
で仕方なく、5000円を寄付し漸く会場に入れた。
12時からは予定通り、(小学生相手でもここまでは⁈と思われるくらい懇切丁寧な)オリエンテーションが始まった。
13時からようやく表彰式。
知事名でこんなに立派な表彰状を頂きました。
自分の人生が評価され、生きて来た甲斐が有ったというものだ!
そして休憩の後、東京大学大学院教授の鈴木先生の講演。
以前から話しを聴いてみたいと思っていたが今回漸く念願が叶った!
講演の内容は次回に...
あんたは、エライ。てか⁉︎
2月20日火曜日。帯広8時02分発、スーパーおおぞら2号にて札幌に向かっている。
正月明け、道庁農政部から封書が届いた。
開封して見ると、廣瀬文彦さんに感謝状を贈呈したい、との嬉しい連絡で有った。何でかな〜⁉︎
そして待ちに待った日が、そう、今日なのである。
天気は快晴!なれど病状安値安定⁉︎
しかし心も晴れやか!足取り軽く、いざ札幌へ!
詳細は後日...
孫
この冬は頻繁に降雪にみまわれ、この時期としての積雪量は随分多い。
雪が降れば風が吹く。つまり降雪の後は必ずと言っていいくらい吹雪くのがこの十勝の特長だが、今冬は風の吹く日が少なく降った雪が木の枝に残っている。そんな珍しい風景が現出していた。
それが昨日、しっかり吹雪いているではありませんか。
特に珍しい出来事では無いけど、一昨年から多くの時間を入院加療に費やして来たせいか、久しぶりに見ると何やら感動を覚える。
晴天なのにあの横殴りの雪。余命宣告を受け、成る程、オレの老後はもう無いものだと覚悟していた身にとっては、厳しいふるさとの自然も懐かしく愛おしさすら感じるものなのか?しばらく気ままな風に翻弄されている雪に見とれていた。
さて昨日18日は孫の3歳の誕生日だった。
朝起きてすぐ、髪を振り乱しながらトラクターに跨りお父さんのお手伝い⁉︎気分。18日は保育園も日曜日で家で大あばれ。
お祝いの晩餐はコロッケ。
ジャガイモやニンジンを蒸し、野菜やひき肉にも火を通し、コロッケのタネ作り。ジャガイモを潰すあたりから手伝いが始まる。手伝うと言うより散らかしてばかりだけど、これくらいの内から台所に立つ事を覚えさせようと母親とマミばあちゃんは、諦め顔!
「 たんじょうび、おめでとー。カンパーイ。」の掛け声に、大きな声で「カンパーイ!」。そして次に蚊の鳴くような声で「ありがとー。」ときた。
3歳はオトナだ‼︎
食後はバースデーケーキの3本のロウソク消し。
そしてマミばーちゃん始め沢山のプレゼント。
孫の反応に、プレゼントを渡したオトナは一喜一憂。
「広瀬さん、お孫さんは?」
「いま2歳半で可愛い盛りさ!」と俺が言うと、「もうそこまで!せいぜい3歳の誕生日を迎えるまでよ!」
昨年お世話になった阪大附属病院のある看護婦との会話を思い出す。