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十二代目 宇右衛門の廣瀬文彦が語る ウエモンのよもやま話

2018年4月10日(火) 06:56

心配のタネ

またしても、本日の業界紙から
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日本農業新聞の三面の論説に「農業白書の課題」自給率向上 道筋を示せ、とある。我が意を得たりとばかり読み進む。
農水省の農業白書の内容を検討する企画会議の内容に触れている。供給力の向上は謳っているが、カロリーベースで38%の自給率を45%に上げると言う目標にまったく触れられていない?
それよりも農家自身の六次化や輸出など耳触りの良い話しを前提とした、改革解放を唱える内閣の方針に沿うばかり。
国内農業を守ると言う一義的な目標が忘れていると言うか、意図的に外されている。
又その一面には、先日議決された種子法廃止案が可決され、府県は国が廃止したものを県が肩代わりなどできない、と言った話しも載っている。
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カーギルやデュポンなどと言った多国籍企業が種子の遺伝子を囲い込み、農薬耐性や収量増大の為の一代雑種F1の種子にとって代わられると、永久にその多国籍企業から種子を買い続けなければならなくなる。
食糧自給率の低下に対しては国のテコ入れも大事だが、種子の遺伝子を守る事を放棄する、そんな日本の行く末か恐ろしい!

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2018年4月 8日(日) 07:17

農業

今、廣瀬家の渡道百年誌を作成しているが、我が家の北海道100年は農業者としての歴史でもあるが、農業に限って遡れば更に2、300年の歴史を数える。そのせいか、『農』と言う字や映像に直ぐ反応してしまう。
昨日の農業新聞に、『農家の苦労』と題したコラムが載っていた。
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業界誌『農家の友』に掲載された作家小檜山博氏うのエッセーを引用したものだが、「そうだ、そうだ」と思わず頷いた。
『1975年頃、牛乳は終戦時の4倍、米は19倍に値上がりしていた。ところが都会で働く人の賃金は、何と64倍にも上がっていた。農家が1年近くかけて農産物を栽培して得た収入を都市労働者はたった3、4か月で手にいれていた』と紹介する。
自分は23才。振り返って見ると離農が格段に進み始めた頃と符合する。賃金もさる事ながら、労働時間の短縮、所謂時短も進み、半ドンの土曜日は休日。更には祝祭日の増加にハッピーマンデーの導入。この労働時間を忠実に体現している業種は地方公務員かな⁈単純計算だが年は54週なので土日は108日。祝祭日は15日くらいかな⁉︎他には有休も何日か!108+15+α=123+α。365ー123=約240日ー10日位が実働日数×8時間=1840時間−240時間の昼休み=1600時間か⁈
翻って酪農はと言うと...
搾乳3.5時間×2回×365日=2555時間(搾乳のみ)×3人=7665
寝わら3時間×50回=150時間
繁殖検診3時間×24回=72時間
農作業6時間×150日=900時間×1.5人=1350時間
(7665+150+72+1350)÷3=3079時間→雑駁ながら、酪農家一人の年間労働時間。
ブラック企業そのもの
先程のコラムは牛乳の価格から計算しているが、労働時間からみても家族3人合わせてようやくサラリーマン1人と同じ所得と言うことは、時間あたり6分の1の労働対価しか得られていない。
なるほど、農村部から都市部への人口の一局集中が止まらない筈だ!
安倍総理や規制改革会議がJAなどの体制を壊し、個々の農家の努力で六次化や安心安全な農産物の輸出を推進し、農家所得の向上を図るとしているが、全ての農家が対応出来るはずもないし、一義的には非常時に国民の食を守ると言う食糧主権を確保する責任が政府にある筈。
政治に対しては、農家が普通に(と言っても難しいが)営農し生活できる環境作りが望まれる。

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2018年4月 7日(土) 07:42

満開

前線到来?
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どう⁈
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あら。真っ白な地面が写ってら...
桜前線到来では無く、冬将軍のしんがりがまだ残っていたのだ。
4月6日。このシーズンは冬と春がせめぎ合う季節なので、ここ十勝での降雪は珍しく無い。
枝にしがみついている雪。これも風流なもの。
府県の人達にはわかるかな?分かんないだろうなぁ。綺麗なもんだ。
洒落て花見酒、イヤ雪見酒と行きますか...

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2018年4月 5日(木) 21:58

とかち帯広空港で

3月31日の私の誕生日に合わせて帰省していた息子が今朝、東京へ戻った。
写真は飛行機に乗り込む直前の息子と見送る母。決して密会現場をフォーカスした訳では無い。IMG_2369.JPG
今回の帰省は、ウエモンズハート専用の現金出納帳を含む会計ソフトを構築し更にはその電子ソフトの使い方をレクチャーして貰うものだ。
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ソフトも使用法の学習もほぼ出来上がっての帰宅の途だ。

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2018年4月 3日(火) 19:35

国民皆兵

現在、我が家の渡道100年記念誌を鋭意作成中である。

我が家にも数は少ないけれど、古い契約書や書籍が残っていて、アレヤコレヤと記念誌に載せられる様な情報が無いかひっくり返していると、戦時中の軍事教練の指導本が出て来た。

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父博昭が戦前、陸軍が入営前の青年に義務付けた国家総動員法に基づく青年団活動で使用した物だ。

2年ほどの後上京。東京の旧制麻布中学校に編入し、三年弱過ごす間配給の食料は少なく飢えとの戦いでも有り、また銃後に有りながら米軍B-29爆撃機の撒き散らす焼夷弾との戦いでもあった。

父博昭は兵隊検査では甲種合格。20年12月には赤紙招集の予定。しかし、8月15日には連合国に対して無条件降伏!(終戦と言う言葉に置き換えるのは如何か...)

その時18才の青年博昭は、宮城遥拝所で敗戦に嘆く市民からは非国民と罵られようが「バンザイ!これで死ななずに済んだ!」と大声を出したい衝動に駆られたそうだ。

「ルーズベルトとチャーチルが居なければ第2次世界大戦は起こらなかった」と言った本が上梓されるなど、当時の歴史の見直しが進んで来ている。その本の言を借りるなら、アジアの黄色人種の小さな国家の台頭を嫌い、戦う必然性の無い戦争を惹起し、その戦いで300万人以上の若い兵士が命の無駄遣いを強いられた。そんな時代に青春時代を送り、3月10日の大空襲にも命永らえ、すんでの所で米英に降伏!その命がまだ続きいま現在91才の命の火を灯し続けている。

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