思い出の引き出し
昨日の日経新聞に、こんな絵とともに伊藤忠商事の広告が載っていた。
この絵が目に飛び込んだ瞬間、何の脈絡無しに昔の思い出が蘇った。今は失ってしまったが、純粋だった子供の頃を思い出し、何とも言えない懐かしさで胸が一杯になった。
今から60年前の小学校に入りたての夏休みの事だ。
隣家の6年生になるマッチャンを頭に、4~5人の子供だけで近くの帯広川に遊びに行った帰り。
自分もさることながら、手下のガキどもが腹を空かして「マッチャン、腹空いた〜〜」と言い出した。家までは約1km。
一計を案じたマッチャンは家とは反対方向に歩き始めた。すると間も無く玄関と思しき処に莚がぶら下がっている家に入り込むが、家人は農作業で留守。するとマッチャンは、「ここは親戚だから大丈夫だ!上がれ、上がれ。」
我々チビ助達はマッチャンの言うことに、異論は無い。
するとマッチャンは勝手知ったる何やらで、迷い無く戸棚からお櫃を出して来て、さあ食べるべや...」記憶はここまで!
さて、どうやって食べたのか⁈茶碗によそってか?手を突っ込んで⁈多分後者だと思うが、同年代の子供が食卓を囲む絵を見て思い出した。
何と長閑な時代がだったことか‼︎
地域資源
新年度に入って、帯広市立森の里小学校(三人の息子が卒業生)の教頭が広瀬牧場を舞台に、全学年対象の授業を模索し、相談を受けていた。そして今日、指導案が決まり日程調整に教頭と教科主任?の2人の先生が今しがたみえた。
これには、1日ふれあいファーム(子牛とふれあう学習)と言うタイトルが付いている。
実施日は今月13日か18日のいずれかとした。
これは同校が「おびひろっ子絆支援事業」に申請し採用されたものだ。
1:事業の目的
① 環境教育の推進
② フードバレーとかちを踏まえた食育を推進する
③ 地域総ぐるみの教育活動を展開する
2:森の里小のねらい
地域との連携を意識したプロジェクトを通して、豊かな心を育むとともに、地域の良さを知り、地域に住む喜びを実感できる学習活動。
3:各学年の取り組み
⑴1~4年生の取り組み
①学習名「1日ふれあいファーム」
②学習教科、生活科、図工科、社会科
③具体案
※生活科→仔牛への愛称命名、仔牛とのふれあい
※図工科→仔牛の写生会
※社会科→地域の特色ある産業や農業、子牛の特徴など
⑵高学年の取り組み
①社会科及び総合的な学習の時間
②社会科→地域の特色ある産業や農業について
総合的な学習の時間→キャリア教育
学校側としては、酪農と牛を通じて全学年を網羅した授業になるらしい。
こちらとしても、望む所だ。
オーロラ
はや長月!
今日は体験、来客の予定も無し。
日がな一日無為に過ごす。
ボーッとしていたら、知人が出張先のカナダで見たオーロラの写真を送ってくれた。
我に返った。
インバウンドと防疫
今日は釧路から朝暘小学校6年生の体験が有った。
近年外国人の旅行客が年間2000万人を超え、更に伸びる勢いの様だ。
しかも、人気のスポットは神社仏閣などは元より、江戸時代から続く街並みや農村風景も、所謂SNSと言うのかインスタ映えのする場所に人気が集まるらしい。国も景気回復の起爆剤として観光振興に力を入れている。その証拠にカジノ法案もすんなり可決されたようす。
然し世の中「あちらを立てればこちらが立たず!」なんて諺通りの事が我々畜産業界に取っては、負の要素大なのだ。
昨日、釧路の城山小学校の体験直後、次のようなパンフレットを持った十勝家畜保健所の立ち入り調査があった。
国際獣疫事務局が定める法定伝染病口蹄疫の侵入を防ぐ為の諸方策を喚起している。しかし、国が推し進めるインバウンドで最も多く日本を訪れるのは、お隣の韓国や中国は手の施し様の無い汚染国だ。
国のやる事は片方では制限なしに受け入れ、返す刀で我々畜産農家に法定伝染病侵入防止の責任を押し付ける。何とも情けない国か、日本は!
さてこの日本国のパンフレットの下段には、畜産農家の努力義務を謳ってる。
こんな処からも、国の言う食糧自給率向上も、その空経文さが窺える。