材料費
来年の乳代4円値上げとのニュースが、我業界紙に載っていた。
朗報だ!酪農家にとっては⁈我が家で言うと、息子夫婦にとってはここ2年来の個体の高騰に続くもので、日々の苦労が報われる。
翻ってウエモンズハートにとっては、コスト増の何物でも無い。
ジェラートの原材料は、生乳を始め生クリーム、スキムミルクがメインで、後は十勝産のグラニュー糖だ。ここ2.3年乳価の上昇が続いているため、原材料の高騰は、現状の価格では吸収出来なくなってきている上に、この値上げ!
何とかして...(乳製品ユーザーの悲鳴⁈)
ソウルフード
誰でも同じかと思うが、心に残るふるさとの食と言えば矢張り、オフクロやばあちゃんが作ってくれた食事やおやつの数々だ。数多思い出すが今は昼時。口の中がヨダレで溢れてくるので思い出は振り払うとして...
自分が親から自立して喫茶店や食堂に行く様になったのは高校生の時だ。今から思えば随分奥手と言うか田舎者だった。(指摘されるまでも無く今でも田舎者だが!)
高二の時だ。冬はバイクでの通学が無理なので、帯広駅前乗り換えのバス通になるのだ。帰りの乗り換えは時間がうまく合わないのでその間、近くにありながら神秘な都会?を徘徊する様になった。ある時友人に「インディアン」と言うカレーの専門店に連れて行ってもらったが、余りの旨さにビックリした。値段も安いし。当時出来てまだ数年しか経っていなかった筈だが、高校生の間では燎原の火のごとくあっという間に「安くて、旨くて、速い」と言う噂が広がった。
あれから既に50年の月日が流れているが、この間何度利用した事か!息子達も勿論連れて行ったが、長男は定期的にインディアンのカレーを食べないと禁断症状が出るらしい。横浜や東京で働いている二人の息子も里帰りの際、家に帰る前にインディアンカレーを食べる習性があるらしい。自分達もそうだが、息子世代にとってインディアンカレーはソウルフードなのだ。
さて、先ごろから受け付けていたウエモンズハートのクリスマスアイスケーキのお渡しが今日からピークを迎えている。スタッフも7時前から当日お渡し分の製造をはじめているので、昼食は帯広人のソウルフードインディアンのカレーを注文して来るのだ。引き取りに行くのはオレの仕事だが、店長に「孫用にプリキュアのカレーおねがいネ」と年明け4才になる孫の分も頼まれた。
彼女のソウルフードカレーは...
どっちかなぁ⁈
ケチの付けどころ
先日、河野外務大臣の記者会見で記者の質問を無視し、「次の質問どうぞ」を繰り返したとしてマスコミから批判されていた。外相は謝罪はしたが、「交渉事では相手に手の内を見せる訳には行かない。」とごもっともな発言だ。
今朝の道新の第1面に、当の交渉相手の発言が紙面を飾っていた。笑顔なんて持ち合わせていないと言った怜悧な風貌の彼が、河野外相の発言できなかった内容を明かしている。日本と言う家族の意見統一も出来ず、政府と言う家長の強権で沖縄米軍基地移設を強行している姿を嘲笑っている様だ。日本のアメリカからの独立性に疑問を呈しているのである。話しを矮小化する訳ではないが、自分自身親父から自立して初めて相手に話しを聞いてもらえたのだ。自立した農業経営が出来るようになった。
我々百姓も日本の自立に大いに役立てるのでは...
今後食糧の自給率を少しでも上げる努力をしよう。
空念仏を唱えるのでは無く、まず一人一人百姓仕事を楽しむ事!
美しさ
11月中旬「なつぞら」の演技指導と言う事で、渋谷のNHKに1週間弱訪問してきた。場面は牛乳処理室での作業風景の収録なのだが、我々酪農家に取っては何気ない作業でも、矢張り「らしさ」が必要らしい。当たり前か。
場面、場面で監督や助監督から、役者の配置や夫々の動きをみて所謂振り付け指導を頼まれるのだ。
「廣瀬さん、この場面の所作はどうですか」或いは「所作、やって見せて頂けますか」といった具合だ。
花を生ける、お茶を立てる、ナイフとフォークの使い方或いは箸の使い方など優美さが求められる動きに対して使われるであろう「所作⁈」と言った言葉に、未だ嘗て「所作」など意識して行動した事の無いオレのこころのうちでは、何か過剰反応してしまう。
百姓仕事に「所作」?「ふうーむ⁈」
考えて見ると、日々の行動に合理性、安定性が必要だし、飲食店では清潔感など安心感が有って初めて日常生活が送れるのかも。
今朝、札幌市内の某コーヒーチェーン店で、オープンしたばかりだからか店の外から庭ボーキとチリトリを持った女店員が入ってきた。その道具を持つ手が冷たいのか汚れるのが嫌なのか、羽織っているカーディガンの袖を指先まで引っ張って肌に触れないように握っている。
そのカーディガン通勤用?デートの時にも着用していくの?はたまたそれを着たまま食品の準備をするのかなぁ?
この傍目を意識していない独りよがりで美しくない「所作」を見て、NHKでの「所作」指導のお手伝いを思い出した。上手く行っているだろうか⁈
ブロガーKENGO
昨日午前、この時期としては珍しく体験があった。
香港からの来訪者達でマスコミ関係らしく、インバウンドを狙った農水省の補助金を得て来たらしい。
その中に、「KENGO」なる日本語を流暢に操る若者がいた。
どうも香港の有名ブロガーらしく、グーグルで「KENGO香港」で調べてみると早速ウエモンズハートのジェラートを載せてくれているではないか。
彼は日本語が流暢なだけで無く、オレの様に老いぼれて来た日本人とも肌感覚が似ていて何やら安心感がある。経歴を調べて見ると
中国語だけれども漢字で書かれているので何と無く意味がわかる。中国の大学を出た後筑波大学に留学していた、らしい。親日家、らしい。香港の大学では日本の文化を教えてもいる、らしい。それで肌感覚が合うのか⁈こんな写真も撮った。
オレのトナリに居る彼が「KENGO」君だ。オットよく見ると前の2人、何気なく手を重ねているぞ〜⁈デキてるのか?
KENGO君に来年のNHKの朝ドラ制作の手伝いをしていると言う話しを自慢気にしたら、彼の口から自信有り気に「なつぞら」のテーマ曲を歌う人は福山雅治さんですよ!だって...! ホント⁈