七不思議
今日午後、福岡県小倉市で開催される交流牧場の全国研修会に参加するため、昨日上京し宿泊した泉岳寺駅を午前6時に羽田空港に向けて浅草線に乗る。
この電車は隣品川駅から京急線となるが乗り換えることはない。
この電車に乗るといつも不思議と言うか、ジョークのようなものを感じるのだ。
泉岳寺駅は地下に有るが、品川駅は地上にある。京急蒲田駅までは地上であったりビルの4〜5階あたりの高い所謂高架など、都会ならではのアップダウンがはげしい。
その京急蒲田駅から羽田に向かうのだが、途中から地下に入ると大鳥居駅。次が地上に出て直ぐの駅が穴守稲荷駅だ。その駅を出るとすぐまた地下にはいるのだが、そこには天空橋駅が現れる。そして地下のまま国際線ターミナル駅、終着国内線ターミナル駅となる。
蒲田駅を過ぎると大鳥居駅。電車の窓から見上げるような鳥居が見えると思いきや、見えるのは地下なので駅のホームだけ。
次は穴守稲荷駅。名前から察するに鍾乳洞など洞穴の中にお稲荷さんをお祀りしているイメージだが、ここは地上だ。
そして直ぐ地下に入ると天空橋駅。何かアメリカのグランドキャニオンを跨いで駅があるイメージだか、ここまでくればもう立派なジョークだ!と、車窓の景色を眺めているともう羽田だ。
所謂、命の教育
道新18面に「子噺」のコーナーがあり、札幌の3才の男の子と母親との会話が目を引いた。
健志「ママ、サンマのかば焼き食べたい!」
母がスーパーでサンマを買って、台所でサンマをさばく。頭をとり、内臓が見え、身を切る。
母「健志はサンマのかば焼き好きだもんね」
健志「ママ、サンマのかば焼きって怖いんだね...」
母「......」
昔オレが子供の頃だから60年も前の事だが、とり肉は晴れの日やおもてなしに、ブタ肉などは正月のご馳走だった。
毎日エサをやり可愛がっていた家畜だが、その日トリやブタの足に綱を結わえた後、おもむろに首を切られ、木の枝などに血抜きの為逆さに吊るされる。
オシッコをチビルくらい恐ろしく、建物の陰から盗み見したものだ。それでも料理されると美味しく頂いた。
ご飯を一粒でも残すと、目がつぶれるとか、食べ物を粗末にするな、などと口うるさく言われたものだ。食べ物って命を頂く事と、自然とわきまえていたような気がする。しかしスーパー、コンビニでは惣菜コーナーが充実していて、命を頂いている実感が全くないと言っても過言じゃない。
牧場体験で「オスの子牛はオトナになっても乳が出ないので、肉になるんだ。」と子供に話すと、同行の親からは露骨に嫌な顔をされる事がある。
「全ての食べ物」は「全て命」と言う事を伝えるのは至難の技だ!
出前授業
19日午後、森の里小学校に頼まれてキャリア教育の一環として5・6年生を対象に授業を行ってきた。
十勝の主産業の農業とりわけ酪農をメインに、関連する職業のスペシャリストの話しを聞くと言う二時間授業だった。
私からは「十勝の農業の力強さと酪農と言う仕事」の話しを20分した後、興味を持ったジャンルの5人のスペシャリストから20分ずつ2度聞く事が出来ると言うものだった。
北海道ホテルシェフの羽山さん
獣医師の水村さん
明治乳業の中川さん
栄養士の下森さん
そして帯広農業高校の西山先生
帯農の西山先生を除く4人は仕事柄、異口同音に「人前で話すのはどうも...」と言いつつ、子供達の目の輝きに釣られて仕事の楽しさや大切さを力を込めて話していた。
森の里の高橋淳一先生の絶妙なコーディネートで、二時間の授業も楽しく終えた。
子供の職業選択は親や身近に感じる職業から選びがちだが、そう言った意味では国内ではマイノリティ化した農業、酪農にスポットを当てたキャリア教育を準備してくれた高橋淳一先生には感謝である。
来年度ももっとバージョンアップした授業を目指しているようだ。
再びの協力依頼も内々に打診があり、「口だけオヤジ」は今から楽しみにしている。
文明の利器
昨夜、『テレビ』から緊急避難警報が流されて出来た。
やや間があって我が家も揺れ始めるが、弱い揺れで直ぐに治った。
『テレビ』は、「胆振中部では震度6」と伝えている。
すわ、これはまたしてもブラックアウトか⁈と昨年9月の悪夢が脳裏を掠めるが、20分30分経っても『テレビ』は消えず地震の状況を伝え続けている。
話しは変わって。
4才を迎えたばかりの孫が「りんちゃんの『おもしろテレビ』見たい」とチャンネルの変更を要求してくる。
若ばあちゃんは毎朝その孫を起こすのに、『テレビ』の力を借りている。どうするか⁈時間になると孫の大好きな子供番組を大きな音量で流す。スイッチを入れると間も無く自分で起きて来て『テレビ』のまえに座っている。孫の好きな「はなかっぱ」だ。気がつくと晴れて高齢者の仲間入りを果たしたオレも、見入っている。
以前はグズって大人と毎朝バトルをしても中々起きて来なかったのに効果的面だ。
躾ってこんなものか...。威圧したり折檻なんて以ての外!
しかし、クスリも過ぎれば毒!
最近の『テレビ』番組の低俗化に毒されないよう気をつけないと。
廣瀬神社
2月11日は、廣瀬神社恒例の砂かけ祭りの日だ。この祭りに先立ち、砂の田んぼを白装束の田人が牛に鋤を引かせて一周する。この神社奈良県斑鳩郡河合町に鎮座し、創建は紀元前89年と伝わる。日本書紀にも名が残っているらしい。この砂かけ祭りは一年の豊穣を祈る祭りで、675年には雨乞いや豊作祈願の祭りを行ったとの記録もあるので1400年以上も続いている。
この祭りにちなんだ町のイメージキャラクター「すな丸」も登場したとある。
何でこの祭りに拘るのか⁈
実は400年位前に書かれた我が家の系図には「廣瀬名と申ハ 大和國廣瀬タツタノ大明神ヨリ出ル」とあるのだ。
そんな謂れの有る神社なので十数年前に尋ね、砂かけ祭りの事も知識としては知っていたが、今回、業界紙から詳細を知る事が出来、又先祖がこの祭りに参加していたのかと思うと、感慨深いものがある。