日経コラム、「旅のかけら」から
今朝の日経20面。
プロダクトデザイナーの柴田文江氏のコラムから...
以前、大人の修学旅行と称して、友人と旅に出掛けていた。
名所を散策しながら、ご当地の美味しいものも沢山いただいたが、
メインは波佐見焼のモノづくり現場の見学だ。
まずは、陶磁器の原料の岩石、陶石を砕いて粉々にして水に溶かして圧縮し粘土にして行く。
知っているつもりだったけれど、「本当に石からできているんだ」と実感した......
そして
「モノのルーツや生まれる場所を知ることで、そのモノに対する解像度が高まる」。
柴田氏は、だから旅をすることはとても良いことだと思っている、と。
このコラムから、自分は陶磁器を作る側だと感じた。
1978年のある日、東京の小6の男の子から「コーヒー牛乳って牛にコーヒーを飲ませたら出るんですか❓」と問い合わせの電話があった。
1985年、長男が通い始めた開西小のPTA会合の余白時間に「乳牛は赤ちゃんを産まなくても乳が出るんでしょ❗️」と言われた。
1989年、JCの後輩からは、「農業者は不作など困った時には農業補助金が貰えて良いですね〜‼️」と。
自分達の食糧のルーツも知らずに1円でも安い方が良いと言う消費者に腹をたてていた。
しかし、振り返って見ると、電化製品然り、車然り...1円でも安い方がいいと思っている自分に気づいた。
それならば、生産者自ら生産現場を開放し、生産者ならではの喜怒哀楽を見てもらおうと
1991年、乳牛の飼育方法をフリーストールにし、併せて見学室付きの「ミル(見る)キングパーラー」を建設。
結果想像以上に、牛乳の生産現場を知りたいとのニーズが高まり、
1995年には、見学や体験、話しを聞きたいと来場する人が2,000人を超えるようになる。
その消費者からは広瀬牧場の牛乳を飲みたい、乳製品が食べたいとの声が高まり、
1999年、ジェラートショップ「ウエモンズハート」をオープン。
2017年、広瀬牧場は長男に譲り
昨年2024年、お陰様で、ウエモンズハートは25周年を迎えた。
自国ファースト!を唱え、ケンカばかりしている地球人。
「宇宙船地球号」の乗客でしか無い人類の傍若無人の振る舞い!
何て醜い態様!
自国民、否、せめて地域の人達の為の農民でありたい。