四分の1世紀
今年は、1999年にウエモンズハートを始めて25年になり、ささやかながら松崎町フェアーなるものも
記念行事として実施している。
しかし今日は話が違って、所謂「平成の大合併」の話だが、それが始まったのも1999年で、同じく25年目と言う事を
我が業界紙で知った。
その政策は当時マスコミなどで、盛んに合併のメリットが叫ばれていたが、自分自身の肌感覚では疑問を感じていた。
帯広市は更に遡る事昭和32年(自分が5才の時)に、大正村、川西村と合併している。
そして、大正村と川西村の市街地は徐々にだが衰退しているのが目にも明らかだったが、ここに来て、数字上でも大合併は逆効果だったのではとのニュースだ。
合併当初、地方の拠点作りと称してハコ物がこぞって建てられたが、人口減少局面を迎えた現在、地方の切り捨てが進み衰退が加速している。
「ハコ物」作りは合併を推進する「アメ玉」に過ぎず、政策の貧困だった。
オーストラリアでは解消運動も起きているそうだ。
フランスには数度行っているが、首都パリも市街地が過ぎると純然たる農村地帯が始まる。
事ほど左様にヨーロッパ諸国では一極集中が見られず、所々の市街地を中心に山の麓まで美しい農村風景が続いている。
又、ドイツのミュンヘン郊外では、公道と私有地の境界の雑草処理には補助事業もあり、美しい景観が保たれている。
このコラムの最後に
「規模を拡大して問題に対処すると言うやり方は、もうやめた方がいいのではないか」と締めている。
翻ってわが酪農業界も、規模拡大にはクラスター事業で半額補助と言うアメ玉をばら撒いた結果、
経営コストが増大して廃業が進み、全国の酪農家戸数がつい先日1万戸を切ってしまった。