凡そ55年
上札内元更別の山林の伐採が連休直前か、始まっていた。
1日夕刻、森林組合の担当者から、始まってますよ、と連絡が有り、昨日朝から老父を連れ現場に駆け付ける。
下台の傾斜部は既に終わり
高台に移っていた。
昭和46年に、森林組合に頼んで植樹して貰ったものだが、我が老父は40代に入ったばかりの頃で、祖父の種治も60半ば。
自分はと言うと、短大の一年生だった。
その頃祖父の意を受けて青年期真っ盛りの父が先頭になって、殺鼠剤を撒いたり、7haの植樹地周辺をネズミよけの溝をスコップで掘ったりと
様々育樹の為の作業を行った。
自分と同じ様にそれらの思い出が脳裏を駆け巡っているのか、「趣味で植えた訳ではないから当たり前何だけど
伐採を目の当たりにすると、裏寂しいものがあるなぁ」と感慨に耽っていた。
その後山小屋に移り昼飯。
窓外の20年生のカラ松を眺めながら「毎年毎年成長する木を眺めるだけでも若返る。」と言う先に
居眠りを始める
居眠りを始めたオヤジを小屋に残し一時間程タラの芽を採ってくる。