日高山脈
今日の勝毎一面と、21面掲載の日高山脈襟裳国定公園が国立公園に昇格のニュース。
「日高山脈襟裳国定公園」が面積が二倍の24万5668haとなり国立公園に昇格する事が22日、
環境省の自然環境部会で了承され、併せて新名称は委員17名の多数決で「日高山脈襟裳十勝国立公園」となるそうだ。
賛成多数とは言え、「十勝」の名称を入れる事に対して、日高管内の首長は賛成。しかし、議長会は反対との意見。
そして地元の自然保護団体は「十勝の領域は日高山脈に含まれる」として反対乍ら、少数意見として退けられた。
21面
十勝自然保護協会の代表は「保護団体の意見が取り上げられず、議会の代表である町村議会長の意見を無視した。
将来的に禍根を残す誤りの選択」と批判し、今回の結果に抗議して行くそうだ。
一方「今回の公園は広大。指定後は日高、十勝両地域の連携は必要」と賛成派は言う。
このニュースを読んで分からないのは、自然保護協会の反対理由だ。
最後に日高山脈を挟んだ日高と十勝の連携を深めるため「日勝半島」を掲げてきた帯広商工会議所の川田会頭は
コンパクトな方が伝わり易いと言う思いはあったと述べているが、「日勝半島国立公園」なら
分かり易かったかも。
そう言えば1980年代中札内と日高管内静内町を結ぶ横断道路の建設工事が行われていて、全体の7〜8割が完成していたが、
追加工事費が大きかったのと、自然保護団体の猛反対で建設中止となったのを覚えている。
もっと身近で言うと、防衛省の基地周辺整備事業で我が家の西を南北に走る西13号道路を改良工事をする際も
地域のコンセンサスを得る為に公聴会が開かれ、自分も呼ばれ意見陳述を求められた。
その際環境保護団体からは、ザリガニやリスなどの生息域を破壊するもので、改良工事どころか、
ハイドウを求めるとの意見だった。ハイドウとはどう言う意味か?と尋ねると「廃道。つまり道を無くする事だ」と呆れた話すなど
極論ばかりで噛み合わなかった事を思い出す。
地域の生活道路を廃道にして遠回りさせ、不便を強い、ガソリン等を余分に使わせて二酸化炭素を余分に排出させる。
今風に言うとSDGsに逆行する話しをする。つまり「反対の為の反対」論で全く論理的で無かった事を思い出す。
そんな、かまびすしい議論を他所に今日も日高山脈に夕陽が沈む。
日高側からこんな美しい日高山脈の風景は見られないだろうなぁ