コラム「四季」
今朝の業界紙一面のコラムを読んで
コラムでは、島根県安来市にある足立美術館について書いてある。
見どころの一つは「生の掛け軸」だそうだ。
窓枠が額縁の様になっていて、石や木々の配置、遠くの山並みが美しいと有る。
そしてコラムはこう続く
この美術館の入館料は2,300円だか、それだけの価値はある。
しかし、電車の窓から見える綺麗に管理された長閑な農村風景も同じ価値が有る。そしてそれをただ取りで眺めているのではないか、と。
庭園を見るのにお金を払うのに、田園は常に無料。
農家の手仕事が生み出す風景だって、農業の多面的機能の一つでは、とある。
その段で言えば、羽田から飛び立ち、着陸態勢に入る襟裳岬あたりから十勝の碁盤の目の様に
整然と管理されている田園風景が、パッチワークのようで美しいと異口同音に聞かれる。
今日本は人口減少時代に入っている。
併せて農村人口も高齢化が進み、中山間地区、否、平地でも耕作放棄地が広がり始めている。
一方、欧州では中山間地区で生計が立てられる様多額の国家予算が注ぎ込まれていて、
人の営みが山の麓まで続き、あの風景が守られていると聞いた。
農村風景も財産だ。
因みにに、十勝中札内村にある六花亭の美術館も同様の作りで、窓枠に囲まれた笹わらに広がるカシワの樹林も見事だ。
オット、久しく忘れていたが、我が家の表玄関を開けると正面が窓枠になって居て、我が家の畑が目に飛び込んでくる。