原っぱ
今日の農業新聞12面
緑肥用に栽培していたレンゲ畑に「バスで乗り付け園児ら遊ばせる...」
SNS「ダメなの⁉︎」
今から35年程前、三男の通う「みのり保育園」の父母会会長をやっていた時のこと。
「園児達のピクニックを近くの原っぱで開いたら?」と提案するお母さんがいた。
「公園で無くて、原っぱ?何処の?」と自分。
すると「園の南側にある高台に上がったすぐの所よ。」と無邪気に言うではないか。
「エェ〜ッ、あそこは我が家の牧草畑だから、それは無理。刈り取った直後なら問題はないけど、提案されている時期はムリだわ」
との私の話しに彼女は「ボクソウバタケって?」
結婚した昭和53年には、東京都のとある小学校の6年生の男の子から「コーヒー牛乳って、牛にコーヒーを飲ませたらでるんですか⁉︎」
と言った電話があった。牛も人も哺乳類で、赤ちゃんを育てる為にお乳を出すんだよと伝えると
「僕のお母さんが妹の○◯ちゃんにオッパイをあげていたのと一緒だ。それじゃコーヒー味の牛乳は出ないね」と納得していたが、
これらから生消の乖離に気づき、食料の生産について「生産者自ら伝えなきゃ」と気付き、
1991年から今の十勝農楽校を本格的に始めたのだった。
食べ物を生産する人がいて命をつなげられ、その食べ物を食べてくれる人がいて我々生産者も生きていける。
生産者と消費者は「お互いを支え合う運命共同体」だ。
であればこそ、伝える事は農家の大事な農作業でもある。