足りなくなるって?
バターの在庫が2~3割減少とのニュースが流れた。
このグラフを見ても分かる通り、世界中でコロナのパンデミックに依って人流が抑制された頃から
バターの在庫が異常に膨らんでいる。そして、コロナ患者が減り始め、政府は、マスク装着も個人判断。
更にこの5月からは伝染病の2類から5類へ移行予定と、人流制限を段階的に解除されるのと機を一つにする様に
バター在庫が減少し始めている。
2021年、バターや脱脂粉乳の消費が低迷し、過剰在庫が問題化した。
生産抑制の為搾った生乳の廃棄や、一頭10万円の見舞金で搾乳牛の淘汰が行われると言うニュースが
つい最近まで流れていたが、このグラフではバターの在庫が昨年夏頃の40,000tから今年の3月には
30,000tへと急激に減少しているのが分かる。
そしてこのニュースの後段では、これから夏に向けて飲用牛乳の消費増大や、年末のケーキ需要期には
生クリーム、バターが足りなくなる恐れがあり、既に出荷調整をし始めた乳業メーカーも現れているとの事。
農業、とりわけ酪農は、乳牛の乳房に蛇口を取り付けて開閉するように小回りは効かない産業だ。
自分が親の跡を継いで50年になるが、牛乳の需給が逼迫したり緩和に依って乳価が下げらるたり、牛乳に食紅を入れて
廃棄させられたりという事は二度三度有った。そしてまた今回だ!
何度も同じ対症療法では、酪農家は元より淘汰される牛が可哀想だ。
バターは所謂油分だ。大豆やとうもろこしから作り出すようなバイオ燃料にはならないのか。
残りの脱脂粉乳の成分の大半がタンパク質や乳糖。
炭水化物は米麦や人工肉に置き換えられないのか。
乳糖は砂糖替わり。
こう言った製品開発をして、牛乳受給緩和時には、蛇口の開け閉めではなく、
右か左かの切り替えバルブを考案したら如何か?
いくら家畜と言っても命の無駄遣いは、罰当たりな所業だ!
南無阿弥陀
ここ迄一気呵成に書き、ふと外に目を転じると、庭の桜が満開
この先何百年、安穏にサクラを愛でられるよう!