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2023年1月24日(火) 18:45

クロ現

 NHKの番組「クローズアップ現代」では、"牛乳ショック"ー値上げの舞台裏で何がー
と言うタイトルで、酪農の現状が24日再放送された。

 酪農業界は今、離農者続出。
全国で14,000戸しか無い酪農家の内約400戸がここ一年間に廃業している。
2020年2月、Covidー19と名付けられた新型で未知のコロナウイルスが日本でも確認され、
蔓延を防ぐ為かつて無い行動制限に伴いステイホームが推奨され、海外との観光停止、学校や職場では在宅、リモートで授業や仕事、飲み会までも
と言う時代になった。
 その影響で学給の牛乳消費、中韓の旅行者による食事や乳製品のお土産、更には外食の激減などにより、
牛乳乳製品の需給は緩和。牛乳余が深刻さを増している。
 そこに加えて、ロシアとウクライナの戦争で、食料や飼料となる穀物の輸出が止まったり、輸送コストが上昇。
需給バランスが崩れ、価格の高騰を招いている。
つまり、濃厚飼料頼りの日本酪農はモロに影響を受けて、喘いでいる、と言うよりも瀕死の状態だ。

 さて、コロナでのパンデミックとそれに続くロシア、ウクライナ戦争は酪農危機の引き金になったにちがいない。
しかしこれ程までに酪農業界に瀕死の打撃を与えたのは、10年程前からインバウンド奨励策で
訪日観光客が2,000万人、3,000万人を超えた。そして目指せ5,000万人と言われた始めたあたりから、
乳製品の不足が常態化。それに対して国は補助金を付けてまで規模拡大推進政策に舵を切る。

好機到来とばかり補助事業に飛びつき悲鳴を上げる酪農家。
投資の回収がほぼ済み牛乳廃棄と言う生産調整の嵐の過ぎるのを静かに待つ酪農家。
また、2022年700万円の赤字の上23年は更に1,100万円の赤字が予想され、
失意ではあろうが簡単に廃業を決断する25才の若き酪農家と、経営移譲したばかりであろう口惜しさの滲み出た61才の父親。

 多額の投資の回収に見込みが立たず呻吟する酪農家。体力を温存し耐える酪農家。そして耐える事なく簡単に経営放棄する酪農家。
それぞれ三様の酪農家を上手く表現していた。

さて我が家は如何に⁈

 

 

 

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