業界紙曰く
「年を取ると一年が早い」と祖父達が良く言っていたものだが、最近とみに、同様に感じる(という事は自分も一端-イッパシ-の高齢者なんだ!)。
つまり、ブログの投稿間隔があっという間に1週間や10日が過ぎてしまうと言う言い訳なのだが......
と言う訳で、久しぶりに農業新聞の第一面「四季」欄に気になる記事が載っていた。
味噌汁がテーマだが
中央畜産会の農高生向けのDVDで、茨城県の農家が分娩を終えた母牛に味噌汁を飲ませる場面があるそうだ。農家曰く、精神安定剤の代わりとの事。興奮する母牛が落ち着き、ゆったりするらしい。と載っている。
我が家でも長い間、分娩直後の母牛に味噌汁を飲ませていた。
バケツにオタマ山盛りの味噌2杯を10~12Lのぬるま湯で溶いて飲ませるのだが、大抵の牛は、砂漠で身体中から奪われた水分を取り戻す様な凄い勢いで飲み、底に残った味噌をキレイに舐めている。こんなに美味しそうに飲むのならと2杯目を用意すると、尚もおいしそうに飲んでいた。それでこれなら3杯目も行くのかなと味噌を溶いて持っていくが、大半の牛はモウ充分らしく、気持ち口を付ければいい方で、見向きもしない。
その余した味噌汁を捨てるのが勿体無く、近くの牛の鼻先に持って行くも、匂いを嗅ぐだけで、口を付けた牛は皆無だった。つまり、分娩直後の牛以外飲まないようだ。
件の「四季」の農家の言う通りなら、我が家の牛は飼い主(オレ)が優しいので普段からリラックスしていて、精神安定剤としての味噌汁は必要が無かったのだ!だから飲まなかったのか!
牛飼い人生を過度に美化する積もりは無いが、中央畜産会のつくるDVDならもう少し科学的知見が欲しかったな!