怪我の功名
昨年は未知のウイルスに世界中が振り回された年だった。そして新しい年を迎える昨年末から第三波の感染拡大が起こり、年が明けてもいよいよ勢いを増しているようだ。Go-Toトラベルも休止。飲食店は時短。都市間の移動制限なども厳しくなっている。
個々人は3密を避けたり、外出時はマスク着用。手指の消毒などは新常識に成ってきている。マスクなど忘れようものなら、買い物は元よりすぐ外すであろう喫茶店なども入りづらい程だ。
衛生環境が整わず、マスク不足で困っている国に対して、マスクを無償で提供する「マスク外交」なる新語も生まれている。
マスク着用が当たり前になって気が付いたのだが、出先などで「こんにちは」などと声をかけられる分には良いのだけれど、こちら側が「あれ、知り合いかも⁈」と思った時が困るのです。顔から出ている部分だけで誰かと、一瞬の判断が必要な時なんですが、そんな時こそ帽子を目深に被って、ハゲなのかロン毛かはたまた白髪など特徴も分からず、かと言って目を見つめる事は大いに困るのです。
例えば、この様に
(いやぁ目元がたるんでるわ!)分かりにくいですよね⁈
つまり、余り人の目を見つめて、知り合いかどうか判断する事になれていないのだ。
男だと「なにをジロジロみてるんだよ。ガン付けてるのか!」とか、女性だと「私、アンタの事なんか知らないのに、いやらしい。」などとおもわれるのが恐ろしく、焦点の定まらない目つきになってしまう。
自身、過去には欧米に何度か視察に出かけているが、そう言えばエレベーターで一緒になったりした時には、欧米人の大半は目が合った時には一面識も無い我々にも必ずと言って良いほどニコッと微笑んでくれた。
「目が合って」そして「ニコッと」。
聞く所によると、彼らは「あらこんにちは、私には害意は有りませんよ」と言った意味で微笑むそうだ。
これを奇貨に、日本人も何気無く目が合っても、お互いにほんの一瞬「ニコッ!」とできる社会になれば良いなぁ!
でもなぁ⁈
目が合って「ニコッ」は良いけど、何秒で目線をはずすのか?
難しいなぁ!