年寄りが増えれば酪農家が儲かる⁈
2、3日前の新聞にハエトリソウ(食虫植物)の葉が、虫などが止まると閉じて捕獲する仕組みが解明されたと、新聞に載っていた。
葉の表面に刺激があると、葉中のカルシウムイオン濃度が高まり、30秒以内に再び刺激が加わると更にイオン濃度が高まる事により、葉脈を中心に2つに折れ、閉じた状態になりハエや昆虫を捕まえる。逆に30秒以上次の刺激が無いと、カルシウムイオン濃度が低下してしまう。葉やゴミなどが風などで飛んできても無駄な反応はしない様になっている。
さて、上記はカルシウムイオンとハエトリソウの関係だけど、次はカルシウムイオンと動物の関係。
長年酪農を生業としてきてわかった事だが、牛にはお産直後に起こりやすい「低カルシウム血症」と言う病気がある。
機序はこうだ。分娩→泌乳→起立不能。
つまり分娩と同時に母乳としての牛乳が出始める訳だが、乳汁中には乳汁の量に関わらず牛の成長に必要な栄養分が含まれている。その中のミネラル分のひとつカルシウムイオンが母体自体の必要量を超え、大量に乳汁中に動員される結果、身体の筋肉を動かす事ができず起立不能、更には心筋の動きも弱まり心停止に至る病気だ。予防法はただ一つ、分娩直前にカルシウム剤を点滴して置く事。発病後にカルシウム剤の点滴をしても効果が薄いので、分娩前に予兆を見極めることま酪農家には求められる。
植物にとっても、動物の筋肉にとってもカルシウムイオンの反射作用が必要不可欠と言う事が分かるニュースだ。
牛乳乳製品を摂って骨を丈夫にすると言う事は、「一生元気で身体を動かす為には、骨に充分カルシウム貯金をしておかなくちゃ!充分な貯金が無いと骨粗鬆症になっちゃうぞ‼️」と言う事を再確認したのでした。
扨、日本人は世界でも指折りの長寿社会。
高齢者には大腿骨などの骨折を機に寝たきりになる可能性大だ。
骨折し易いのは骨粗鬆症で骨がスカスカになっている場合が多い。
骨粗鬆症を予防するには、成長期だけでは無く普段からカルシウムを摂取する事が肝要。
一般的な日本食からカルシウムの必要量を摂取するのは難しいし、食が細くなる年寄りは尚更牛乳乳製品を摂る事が大事。
牛乳乳製品の需要が高まれば元気なお年寄りが増えるし、酪農家が儲かる!のだ‼️