チーム・オベリベリ
久しぶりに本屋に行った。
以前、我が家から帯広市内に行く道路沿いに、宮脇書店と言う本屋があり、頻繁に通っていた。しかし、その書店が稲田のヨーカドー内に移ってからは、書店通いは遠のいていた。
カッコつける訳では無いが、上京すれば東京丸の内にあるオアゾ内の丸善。或いは札幌駅隣の紀伊國屋書店などにも、最低でも月一くらい通っていたものだが...
西帯広地区に「岡書」と言う書店がある事に最近気づいた。すぐ近くには「グルービー」や「六花亭西帯広店」と言った喫茶店があり、いずれかに週一程度通っていたが、いつの間に...
規模は前出の宮脇書店の半分程度だが、まずまずの品揃えだ。
昨夜、友人の父親の通夜がありお参りをしに行ったが、コロナが収束しないこのご時世、祭壇に手を合わせ焼香をして早々に退出してきた。そこでは久しぶりに会った知人らと短い会話を交わしただけだ。
喪服とは言え、折角キレイな身なりで出てきたので、何処かに...(若い頃なら黒いネクタイを外し飲み屋へ直行だった!)。そう言えば最近本屋に行ってない。禁断症状が出始めてもいた。
と言う事で「岡書」に。
平積みになって居た本のタイトルに目が行く。
奥書を見ると未だ出版されたばかり。しかも著者は乃南アサ。
チーム・オベリベリ。
帯には「約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡った」とある。
帯広人なら誰でも、帯広の開拓を始めた晩成社の中の渡辺カネの話だと、ピーンと来て、一冊レジカウンターに持って行ったのだ。
依田勉三を中心とした晩成社の歴史は帯広市民なら、小学校4年生で習う。
しかし、この本のタイトルからして「チーム・オベリベリ」。
帯には「その女性は...原野へ渡った」とある
今までは苦難に満ちた開拓を裏で支えた女性達の事は、中々クローズアップされなかった。
卑近な例では、我が家がそうだ。
男が迷っていると、「あなたのやっている事は間違っていないよ!」
また男が迷っていると「何をそんな事くらいでクヨクヨしてるの、一緒に頑張ろうよ!」
またまた男が迷っていると「大丈夫、大丈夫」と、逆に先頭に立ってくれる。
そうやって我が廣瀬家は4代100年にわたって百姓を続けて来れたのだ!
「チーム・オベリベリ」。このタイトルを見ただけで愛おしく、買ってしまった。
さて、よく見ると670頁の大作だ。
感想は随時述べてみます。