日本の食糧庫
最近にわかに、核のゴミ処分場問題がクローズアップされ出した。
道南の寿都町がその受け入れを検討しているとのニュースが流れていた。
それに対して道の鈴木知事は、札びらでほっぺたを叩く国のやり方は如何なものか?と苦言を呈している。
今地方は過疎で自治体運営もままならない状況で、それぞれの自治体の長は長期展望も立てられず、頭を悩ませている。そこへ持って来て、多額の交付金を飴玉にしている国のやり方には、飛び付かざるを得ないのもまた一つの現実だ。
地方の悩み解決法も示さず、反対するのは簡単だ。でも矢張り私個人の意見としては反対だ。
同じ道新に次のようなニュースも載っている。
コロナ禍における牛乳の需給動向が絵で示されている。
下の折れ線グラフではここ数年、北海道だけで46都府県の生産量を上回る状況になっている。ミルクランド北海道と言われる所以だが、食糧の自給率では北海道は300%弱。38%と低迷している日本の食糧自給率に鑑みて、北海道の果たす役割は大きい。
更にJ-GAPと言われる農産物の生産工程管理やトレーサビリティ、ポジティブリストなど北海道農業が一丸となって安心安全に取り組む事によって、北海道は日本の食糧基地としての地位を確立してきた。
そこに持ってきて、核のゴミ処分場問題。
政府の言うように、99.99%安全かも知れない。
しかし、東日本大震災による津波で福島の原発が爆発し強烈な放射能漏れが起き、多くの住民が避難した。それに対して国は様々な対策を講じたが、いくら安全性を強調しても、風評被害は無くならないものだ。
そう考えると、日本の食糧基地北海道としては、泊原発の廃止も含めて、道民全てで議論すべき問題なのでは...