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2020年7月12日(日) 06:34

分割民営化の功罪

 今朝の道新コラムを読んで、膝を打った。
「リニアより北の鉄路維持を」と言うものだD7EEEBF4-FF2B-403F-A180-3B65815C5FCE.jpeg
 昨年末より世界を恐怖に落とし入れている、コロナのパンデミック。その対策の最たるものは、3密を避ける事だ。
その対策としてテレワークと言った「在宅勤務」、インターネットを使っての飲み会と言う「家飲み」。ネット通販。影を潜めていた首都機能の分散化も、もっと真剣に検討されるべきだろう。
 様々な意味で関東、東海、関西への人口の集中は3密のさいたるものだ。
振り返ってわが北海道はと言うと、およそ540万人の人口を半分に分けると、札幌から北広島、恵庭、千歳、苫小牧とその周辺の道央地域とその他の地域に分けられるそうだ。国でも地方でも一極集中が凄い勢いで進んでいる。これでは北海道の鉄道も廃止や運行間引きもドンドン進んでいく訳だ。
 民営化以前の国鉄は、労働組合が強大な権限を持ち、組合員を守っていた。今でも覚えているのは、鉄道保線員は午後5時の終業時前に身体の汚れを落とすためにお風呂に入る権利がある、無いと言った下らない案件で、労使で揉めていた。この強大な権限を持つ労組解体を主目的として昭和の終わり頃、時の政権は国鉄の分割民営化を進めて来た。
 第二次大戦後、日本でも所謂「赤い風」が吹き荒れ、国家国民の為と言う公意識が薄れ、労働者主権と言う考えが蔓延していた頃の話だが、それから約35年人口の偏在が進み、地方のJRでは主目的たる鉄道事業を廃止せざるを得ない状況になって来ている。
 この投書にある通りJR各社は再合併して公的鉄路を維持し、その鉄路を観光資源の主役として位置付けられないものか。
 リニアなんて要らないだろう!
 

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