揖斐川
又々昔の話し
中学生の頃だったか、日本は小さな島国ではあるが南北に長く約3,000kmにも及び、気候を大きな区分で言うと温帯に属するらしいが、北海道などは亜寒帯に属し、沖縄など南西諸島は亜熱帯に属するなどと習った。
その長い日本列島を二分する線が幾つか存在すると言う事も習った。
例えばフォッサマグナ。多分中央構造線だったか⁈
新潟から静岡へと本州を東西二つに断ち切る地層がある。日本列島が乗っかっているプレートが幾つかあってそのプレートが別方向に動き真っ二つに割れ、さらに西半分には太平洋側からのプレート圧力により、日本列島は弓なりに曲がったとか。
また動物の生態系を分けるブラキストン線。これは津軽海峡を境としていて、例えば本州にいて北海道に居ない生きものはイノシシ、モグラ、ゴキブリ、ニホンザルそしてツキノワグマ。そして北海道にはヒグマ、ナキウサギ、エゾシマリスと言うふうに列島を2分出来るようだ。
そして揖斐川!
昨日の農業新聞に載っていたコラムだ。
我が家のふるさと「揖斐川」と言う文字が目に飛び込んできた。
普段何気なく関東人は物言いがきついとか関西弁は柔らかく聞こえるなどと、何処を境にと何の根拠も無く、関西人、関東人などと峻別していた。
しかしこのコラムによると、同じ言葉でもアクセントは明確に関東、関西で違うが、その境はハッキリと揖斐川にある。その川の西と東でガラッと変わるらしい。この境界線は1929年に言語学者の服部四郎と言う人が突き止めたらしい。
さて我が家のふるさと揖斐川町北方は揖斐川の東側に当たる筈だが矢張りアクセントは関東なのか...
伊吹山地を挟んで西側に滋賀県や京都に連なる土地で、尋ねるたびに関西と言うより、雅な京言葉に随分近いと思っているのだが。