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2020年6月 4日(木) 13:14

ざんねんな...

 先々月札医大受診時、いつものように紀伊國屋書店に行ってきた。
今更の様な話だが、その時購入した本を思い出し手に取って見る。
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 「ざんねんな いきもの辞典」と言うタイトルだ。
 帯には、「サイの角はただのいぼ」とか「ざんねんないきものとは 一生けんめいなのに、どこかざんねんないきものたちのことである。」などと内容紹介されている。タイトルだけでも68年間の自分の人生の残念な事、反省すべき事がまざまざとよみがえってくるのだ。いやだけど、恐る恐る手にとってしまう本だ。そしてお前もか、と共感してしまうのだ。
 19ページにはなんと、「進化は一方通行」とお前の人生過ぎたるは及ばさるが如し、とも取れる進化の話が出ている。
 人生になぞらえると、「後悔先に立たず」か!
 自分自身の体型については、中年太りと言うざんねんな体つきが矢張り気になる。
「俺の若い頃はな...」なんて言うと一番嫌われるのは承知の上で言わせて貰うが「オレの若い頃、つまり今の家内と(前の家内はいない、あくまでも初婚だ)結婚した26才の時の体型は170cm、59kg、ウエスト75cm、胸囲104cmと眩いくらいの体型だった。
そして40有余年の時空を超えて、気が付けば所謂ビヤ樽体型になってしまった。写真なり動画などを見ると、「これ、オレだよな⁈」と二度見!普段の自覚以上のデブさ加減に自己嫌悪だ。
 自己嫌悪だけならまだしも、自分自身の抱える難病の拡張型心筋症にとっても、体重過多は非常に負担なことは受診の度に指摘されていることでもあり、他人事では無く「自分自身がざんねんな生き物」と指摘されている様だ。
 自己嫌悪に苛まれながらもページを繰っていくと、第三章の「ざんねんな生き方」の項にキツツキがでてきた。キツツキが木を突く速さは1秒間になんと20回。「1コン」あたり0.05秒と言うスピードらしい。その時頭にかかる力は重力の1,000倍。人間であれば頭にトラックがぶつかったときと同じくらいの衝撃らしい。 
 こんな説明を読んでいると、明治9年生まれの曽祖母「はつばあちゃん」の言葉が蘇ってきた。「なあフミよ、キツツキはな、前世親の言う事もきかず悪さばかりしていたのでバチが当たり、痛みをこらえながらも頭をカンカン木に打ち付けてエサを探さなければならなくなったんじゃぞ。」と。
「ざんねんないきもののオレ」は今、美味しい物を目の前にすると、病院の先生の言う事もきかず「クチ」の方が可愛くなって腹一杯食べてしまう。
 オレの来世はキツツキかなぁ⁈
 オレの前世は、氷河期に飢えを克服して生き残った人類かも!
 

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