人事異動
三月ももう末!
新聞紙上では、道庁、学校長、市町村、消防と色々な所で人事移動の発表がなされている。
以前は、一面識の有る若い職員の「だれそれが係長に昇進した」とか、自分の担任の先生が「どこそこの校長」になった、などと知った名前を、あの新聞一面に散らばっている細かな文字の羅列の中から探したものだ。
古希も間近になると、学校始め官公庁のお偉いさん達でも皆年下だ。
自分が現役で農業をやっていた当時の係長や課長で、今は役所のトップとなる方々は新聞の一面で紹介され、「ホゥあの人なら」とか「ヘェあの人が」とか「フーンやっぱりな」などと勝手に人事評定をしながら新聞を眺めている。
93才になる父親の目はこっちの方だ。「
オレの知っている人の異動は"お悔やみ欄"だけだ!しかもオレより若い奴らばかりだ。」そしてその異動の理由を「ヤッパリな!あいつは大酒飲みだった」とか「こいつは若い頃から病弱だったけど、よくこの年まで保ったな」などと黄泉の世界への異動評定をやっている。