心配のタネ
またしても、本日の業界紙から
日本農業新聞の三面の論説に「農業白書の課題」自給率向上 道筋を示せ、とある。我が意を得たりとばかり読み進む。
農水省の農業白書の内容を検討する企画会議の内容に触れている。供給力の向上は謳っているが、カロリーベースで38%の自給率を45%に上げると言う目標にまったく触れられていない?
それよりも農家自身の六次化や輸出など耳触りの良い話しを前提とした、改革解放を唱える内閣の方針に沿うばかり。
国内農業を守ると言う一義的な目標が忘れていると言うか、意図的に外されている。
又その一面には、先日議決された種子法廃止案が可決され、府県は国が廃止したものを県が肩代わりなどできない、と言った話しも載っている。
カーギルやデュポンなどと言った多国籍企業が種子の遺伝子を囲い込み、農薬耐性や収量増大の為の一代雑種F1の種子にとって代わられると、永久にその多国籍企業から種子を買い続けなければならなくなる。
食糧自給率の低下に対しては国のテコ入れも大事だが、種子の遺伝子を守る事を放棄する、そんな日本の行く末か恐ろしい!