スメハラ⁇⁇
今朝、日経電子版に目を通していたら、「スメハラ」なる聞いたことも無い文字が目に飛び込んで来た。
コラム春秋によると、「におい(スメル)によって人を不快にすること(ハラスメント)」らしい。確かに体臭を気にするのかバニラとかラベンダーなどの匂いを強調した香水をつけている人がいる。香水などに馴染みの薄いオレにとっては、確かに辛い時もある。特にたっぷりとふりかけた様な方には...
さて、今回のコラム春秋によると、スメハラと指摘されるのは一つには香水をたっぷり振りかけて人の中に入って来る人を指す!らしい。つまりハラスメント被害を訴える事が出来るのは、自分の嗅覚にとって違和感を感じる人と言う事か?
子供の頃、近くに住む女の子が遊びに来た時、今迄に嗅いだ事のない体臭をその子に感じ「◯◯ちゃん臭いね、どうしたの?」と言ったところ、何故か母にしこたま怒られた。後で母が言うに「◯◯ちゃんはワキガが有って、それは自分ではどうしようも無い事なんだから、囃し立てたらダメ!」。今思えば無知とは言えかわいそうな事をしたものだ。
さて、この「ワキガ」の女の子も「スメハラ」なんだろうか?
このコラム春秋では続けて言う。
「みだしなみ」の大切なポイントはかおりである。
社会人であればエチケットやマナーのひとつとして日常的に気をつけなければいけない...と。
オレは物心ついた頃から牛舎の仕事を手伝わされ、学校から帰ってからは勿論登校前でも親からの呼び出しはしょっ中だった。そんな時は勿論着替えて登校してはいたがシャワーなど無かった時代、牛の糞尿やサイレージの臭いと供に学校に行っていたんだろうな。これめスメハラだろうか?
中1の事だ。理科の授業の前に実験の道具を班の仲間と準備していた時、実験室に入って来た斉藤先生に「広瀬、お前はウシなの?」と言われた。
唐突な先生の言葉でオレは「⁇」。
すると先生は、今、三谷が広瀬を「オーイ、ベコ、ベコ」って呼んでたから...。
クラスでは「ヒロ」と言うのが小さい頃からのオレのニックネームだったけれど、小学校高学年頃からヒロと並行してベコと呼ばれる様になっていた。
ある時は「ベーコ、ベコ、ベコ、エサやるぞ」なんて言われたりしたけれど、当時(昭和37.38年頃)酪農は最も先進的な農業で、我が家は帯広市の中では規模が大きく注目されていて、我が家に対する「尊称」くらいにしか思わず、余裕で「ベーコ、ベコ、ベコ」と「オーイ、ベコ」を聞きわけて、過剰反応しないオレにクラスの仲間は次第にベコと呼ばず、ヒロに戻って来たものだ。
話しを戻す。
相撲の世界である。仄聞するに上の者が下の者に厳しく稽古を付ける事を「可愛がる」と言い、下位の者はその可愛がりに対して「ごっつぁんです」と言うそうな。これを「シゴキ」と捉え、相撲界と言う閉鎖社会の悪しき習慣で「パワハラ」と断罪する者も多いとか。
自分にとって気に食わなければハラスメントだ!と声高に叫ぶ社会。薄っぺらになったものだ。