外面如ブタ 内面如ヒト
「 動物体内でヒトの臓器』
ショッキングなニュースだ。
文部科学省の専門委員会は、移植用の臓器を作る為の研究を認めることで大筋合意。と有る。
理屈はこうだ。
特定の臓器ができないよう遺伝子操作した動物の受精卵にヒトの細胞を移植、ブタなど動物の子宮に入れて妊娠させる。そのまま育てると、ヒトの臓器を持つ動物の子供が出来る。らしい。
この研究計画は実施研究機関の倫理委員会での承認が必要だ。
ヒトの細胞が混じった動物の出産を認めるかは、今後議論する、とある。
この研究の是非は、素人の私には論ずる資格も無ければ、つもりもない!
しかし、このニュースから昔見たホラー?映画「フライ(蝿)」を思い出し気持ち悪くなった。
頭から白い布を被って顔を見せないある研究者が「この部屋の中に居る頭の白いハエを殺さないでくれ!」と懇願するが、同僚は意味するところを理解出来ない。
その博士は、生物を分子(だったか、記憶は定かでは無いが)に分解し、他の場所で再生すると言う科学技術を発明し、動物実験に成功する。
ヒトへの応用は他人に依頼出来ず、自分を実験台にする。
その装置の中に入り、助手にスイッチを入れさせる。
スイッチを入れると同時に、その装置に一匹のハエが紛れ込んでいる事に気付く。慌てて停止を指示するも、時すでに遅し‼︎
再生された結果、ハエにはヒトの頭、ヒトにはハエの頭と入れ替わって再生されてしまった。と言うストーリーだ。
結末は忘れてしまったが、兎も角、一方では人類に貢献しつつ、他方では残酷な結果をもたらす。核技術も然り。
なんだかね〜、豚の体をした人間が出来ないか心配だ。
もう一つ、ジョージ・オーウェルの「動物農場」を思い出した。
やはり、豚が主人公だ。
人間に酷使されている、ウシ、ウマ、ブタ、ヤギヒツジ、などなどの家畜と言われる動物達が助け合って人間を倒し、酷使の無い動物達のユートピアが作られる。そのうち、知恵のある豚が指導者となりユートピアを治めていくようになり、ついには他の動物達を搾取し始める。反抗する者は、親衛隊となった犬を使って弾圧する。
これはユートピア思想と弾圧、処刑などの恐怖政治を繰り広げたレーニンやスターリンを批判した小説だが、いずれも気持ちが悪い‼︎