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2017年7月16日(日) 06:56

太っちょと痩せっぽち

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15.16.17とあたしの人生暗かった...(このセリフで鼻唄が出てくる貴方は高齢者!)じゃなくて、
15.16.17日の三連休は検査も何も無し。体を持て余す。
今は4人部屋だ。勿論縁もゆかりもなくましてや初対面の人ばかり...
この初対面の他人同士が、熱い無言のバトルを広げている。文字通り部屋が暑いの寒いのである。
入院初日、検査漬けの日だった。出入りする看護婦の多くが、「この部屋暑いね!」「暖かいね!」というでは有りませんか。
一番新入りの私としては我が意を得たり。「ホント暑い、何とかしてよ...」
「そうね...24℃にしとくわ」
そして昨日の午後(帯広は37.1℃で国内最高を記録。我が家の牛達、大丈夫かな)又、部屋の中が暑くなってきている。
入ってきた看護婦の一人が「この部屋暑いねぇ!」と言うと、間髪入れずに同僚が(同居人?同室者?)「寒くせんといて!」と言う。看護婦は「わかったよ」と言って去って行った。看護婦を挟んでのバトルだ。

昔々、60年前の事じゃった。
6才になる男の子が「ネェ、ハツばあちゃん、窓閉めてあるのに隙間から冷たい風が入って来て、寒いネ!!」と曽祖母に声をかけた。その日は一番の冷え込みで氷点下30℃を記録していた。
「なぁ、フミよ。冬の風は痩せとるでな、どんな小さな隙間からでも入って来るもんじゃ。」と明治9年生まれのハツばあちゃんは言った。
「痩せとるんだ⁉︎」
そして続けて「夏の風は反対に太っとるんだ」
「太っとる?」
「ほうじゃ、夏の暑い日にいくら窓を広く開けても風は太っとるで、仲々部屋には入って来れんのじゃ!」
昔の人は、不自由を笑い飛ばす度量が有った。
それにひきかえ、今は何でもコントロールしようとするし、大方の事が出来る時代の所為か自分に合わない物はドンドン排除してしまう。
人様の命までコントロールしようとしているとは思いたくないが......

※6才の男の子ー私
ハツばあちゃんー私の曽祖母で明治9年生まれで、当時83才
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ハートシート移植手術まで、後9日

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