生活者と消費者
6月7日、ホクレンビル1Fの会議室において、酪農教育ファーム北海道推進委員会の総会が開かれました。
私のほうから最近の情勢に触れ、国の規制改革会議の提案の中に酪農における指定団体制度の見直しが盛り込まれ、酪農業界はハチの巣をつついたような大騒ぎになっています。が、この議論は置いておいて、我が酪農教育ファーム活動に対して一社)中央酪農会議とホクレンなどの指定団体が金銭面や事務局機能を全面的にバックアップをしてくれています。万が一指定団体制度が廃止されるようなことがあれば、全国で酪農教育ファームとして認証されている300牧場の意見交換や切磋琢磨する場、教材の開発などの機能が失われてしまう可能性が高まって来ました。そういった危機感を持って酪農教育ファームの推進に邁進しましょう!と言ったような挨拶をさせて頂きました。
今年度は教員対象、管理栄養士を目指す学生、小学校への出前授業など活動方針を決めました。
次に活動要領の変更の中で、「酪農体験を通して消費者に酪農の大切さを訴求しよう・・・・」と言った文言を「・・・・生活者に・・・・」と変更提案をしました。その中で或る委員から「消費者を生活者と言う文言に置き換える必要はあるのか?生活者と言う言葉は余り聞いたことがない!!」との意見でした。
消費者とは、ただ単に自分や家族に必要と思うものをなるべく安く手に入れる人々のことで、生活者と言うのは、自分の消費活動による環境への負荷の軽重や廃棄物の軽減を考える等、多様な価値観を持って多様な生活行動をする人々のことをいいます。
酪農教育ファーム活動とは農業、酪農を牛乳の生産現場としてではなく多面的な視野から評価をして頂く活動です。
道内でも60余りの牧場が酪農教育ファーム活動に取り組んでいます。