業界誌
昨日、デーリィマンと言う我酪農業界の専門誌の7月号が届いた。
市井に埋もれている酪女を表紙モデルとして毎月出版している専門誌です。
早速ページを繰って見るとなんと800号なんだって!
一年は勿論12ヶ月なので割ってみるとなんと足掛け67年の長寿命と言ってもいい専門誌。つまり昭和24年創刊と言うことに成り私より長生きです。そういえば物心付いたころにはもうすでに毎月このデーリィマンが我が家にも届いていたっけ。昭和50年代には我が家も"酪農家族"と言うことで見開き2ページに亘って紹介されたことも。その後も「見学できるミルキングパーラー」や「酪農体験の嚆矢」だと持てはやされ、また新たな時代の酪農経営と言うことで"ジェラートショップ ウエモンズハート"或いは"酪農教育ファームについて全国の会長としてコメントを求められたり"と過去に10度くらい取材や投稿依頼があり、紙面を飾ることもしばしばでした・・・・・!
酪農後継者となった頃には体型の良し悪しを追求する共進会が大流行(酪農バブルの時代)。何処そこに素晴らしい体型の牛がいる。何処そこの牧場では或る種牛の精液を牛群に集中的に使って素晴らしい牛が揃っているなどに目を凝らしました。
また、乳房炎や第四位変異の原因と対策。乳牛にとっても人にとっても安楽な環境や動線を考えた牛舎施設の設計。飼料と土壌の管理等‥学校では習わないような実践事例などが満載です。
このデーリーマンが創刊されて数年後には日本の酪農家も40万戸を超えていましたが、それ以降大規模化の進展に伴い酪農家は減少の一途。現在は全国で1万5~6000戸と言った所でしょうか。牛の数や出荷乳量は現在は伸びが鈍化しているものの国内需要の3分の2は確保していますが、定期購読する酪農家の数は激減(しているものと思われます)。
どうやって維持しているのでしょうか。