百年マラソン
戦後生まれの私達にとって、日本が無謀な侵略戦争を始めたため圧倒的な力の差のある米英露と戦わざるを得なくなり、戦争に負けた。つまり日本がアジア諸国に多大な迷惑をかけたと言うような文脈で歴史を学んだような気がする。戦後世代の我々もそのことに関しては謙虚であらねばならないのでは!と思っていました。戦後日本が自国の防衛を米国に負んぶに抱っこで経済最優先で国力を回復できた。そして中国からは残留孤児の一時帰国や永住帰国などが報道されるようになると「最も憎い侵略国の子供達を立派に育てそして故国へ帰還させる」などと言った中国の度量の大きさに感動したものでした。
しかし夫々の国が国力を付け始めると戦争中の日本批判が湧き上がり始めました。南京問題然り領土領海侵犯や慰安婦問題等々日本批判が日増しに強くなっているように感じます。特に韓国の某大統領などは「被害国は1000年経ってもその恨みはなくならない」とか「日本は歴史を直視せよ」と言った論調が主流のようです。我々戦後生まれは贖罪意識で謙虚に接しなければと思いながら過ごして来ました。しかし年を経るごとに日本たたきがひどくなっているような気がします。
そんな所から明治維新以降終戦までの近代史に関する書物に興味を持つように成りました。数年前には「林房雄著大東亜100年戦争」と言う本を読み地球規模で世界情勢を見ないと本当のところは見えないんだと確信し維新前後からの歴史書籍を読むようになりました。
昨年暮れテレビの報道番組で"マイケル・ピルズベリー"と言う人が中国の百年マラソンと言う書籍を出版し、私も日本語版を手に入れ早速読み始めています。
アメリカはじめヨーロッパ諸国は中国は自国に有利な利益を生み出してくれる巨大なマーケットになりうるし、共産党政権もソ連が崩壊した前例のごとく何れ民主化するだろうと応援し続けてきた。しかし共産党は清・明・唐といった王朝が交代しただけの意味で一党独裁が簡単には崩壊しないだろう。それよりも深謀遠慮を持ってアメリカを駆逐し世界制覇を狙っていると言った趣旨の本です。アメリカがイギリスをイギリスがスペイン・ポルトガルを駆逐したように・・・。
総理が言うように「日本批判問題を次世代に持ち越さないように解決したい・・」私自身もそう思う一人です。隣人なんですから!!