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十二代目 宇右衛門の廣瀬文彦が語る ウエモンのよもやま話

2018年12月11日(火) 07:20

戦略

今日もわが業界紙のコラムを読んで。IMG_3647.JPG
件の鈴木宣弘先生曰く、「武器としての食料」と言う話し。
このコラムでは、アメリカの武器としての穀物戦略を中心に書かれているが、大豆、トウモロコシ、など輸出穀物だけで1兆円の輸出補助金を農家に支払っても、彼らは先端兵器を開発し整えることを考えると安上がりだと臆面も無くいう。
大学の農学部でも学生たちに「君たちはアメリカの誇りだ。君達が食料を生産してくれる事が、アメリカが世界に君臨できる力だ。」と話すのが常らしいが、これは新得の共同学者の宮嶋望氏も彼の国の農学部に留学した経験談として話していた。
翻って日本。
農業を語るに於いても、経済効率一本槍。これでは家族経営など成り立ちはしない。ひいては食糧自給率のなし崩し的低減を招く。これは30数年前、大阪商工会議所会頭の佐治敬三が、「あんな非効率的な農業は日本には要らない。我々がどんどん外貨を稼いで、海外から安い農産物を必要なだけ買えばいい!」と当時の文藝春秋に掲載されていて心底怒りを覚えた。そして悲しいかな現実は佐治の言う通りになって来ている。1億2千万の命を預かっている日本政府の考える国家セキュリティ、大丈夫か?
今自分は高齢者の仲間入りを果たした紛れも無い老人だが、この年に成っても「ありがとう」とか「お陰様で...」などと言われると嬉しくなり、老骨にムチを打ってでも頑張ろうと思うのだ。
国が、政府が「ありがとう」の気持ちを持って農業政策を進めてくれたらなぁ!

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2018年12月 7日(金) 21:00

冬将軍

来るべきものが来た!IMG_3640.JPG
冬来りなば 春遠からじ。 とは言うものの...

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2018年12月 7日(金) 07:02

ワン・ファーマー・ワン・イシュー

今日の日経新聞コラム「交遊抄」から...
元陸上選手の為末大さんは「社会はどうあるべきか」常に考えているそうだ。
そこで「ワン・アスリート・ワン・イシュー」を提案しているそうだ。IMG_3635.JPG
これは、スポーツ選手かそれぞれ、ひとつの社会問題に関わる事を決めようと言う趣旨らしい。
翻って我々酪農家の「酪農教育ファーム活動」も、「しごとと食、いのちの学び」を支援する活動目的の上に、「ワン・ファーマー・ワン・イシュー」なる農業者ならではの社会的課題を夫々が持ち、問い掛けるべきだ。

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2018年12月 5日(水) 19:50

天陽くん

12月2日藤丸デパート前に、「戦後開拓者の息子山田天陽くん」が、イルミネーションの点灯式にやって来た。IMG_3617.jpg
来年4月から始まる「なつぞら」の撮影で一緒させて頂いているが、見た通り背が高くイケメンと言うばかりではなく、演ずることにもひたむきな青年だ。

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2018年12月 4日(火) 06:49

繰り返す対日圧力

『「ジョン ブロック」という名前に懐かしさを感じる人は、失礼ながらお年を召した方だろう。』から、我が業界紙日本農業新聞の今日のコラム「今よみ」が始まっている。
このアメリカ人の名がオレの記憶の片隅にもあるという事は、つまりお年を召した方なんだ⁈オレも...。懐かしくはないが!IMG_3619.JPG
このジョン ブロックなる人が、アメリカの農務長官だと言うことは覚えているが、後に日本がアメリカの圧力で牛肉、オレンジの自由化を受け入れることになるが、その立役者ということは記憶にない。
このコラムにある通り、アメリカがソ連のアフガニスタン侵攻に怒り、ソ連向けの農産物の禁輸措置をとった。その煽りを喰ったのがアメリカの中小の農家で、離農が相次いだ。
ソ連への懲罰的禁輸の結果としてして生じた余剰農産物のはけ口として、経済成長著しい日本がターゲットになった結果としての、牛肉、オレンジの自由化だったのだ。
その前にはアメリカの大豆が不作になり、アメリカ国内の大豆価格の高騰を未然に防ぐため、大量に輸出していたソ連をはじめ日本に対しても禁輸措置をとる。戦後80%近く有った大豆の自給率が低価格のアメリカ産に日本の大豆生産が低迷。自給率を落とした挙句のアメリカの暴挙。豆腐やアゲの小売価格が何倍にもあがってしまった。同盟国に対しても何の忖度も無しの値上げだ。
それから40年。
今度はトランプ大統領が中国との貿易戦争を引き起こし、輸出にブレーキがかかったアメリカの農家は不況の淵に。そして不満がたまった農家の圧力のはけ口として、再び日本の農業がターゲットになってしまう。
記憶力があまり良いとは言えないオレが、なぜそんな事を覚えているのか。 当時広瀬牧場の若き後継者だったオレには、生産する牛乳の買い入れ価格の1円の上下は最大の関心事だった。そんな中での牛肉オレンジの自由化のニュースに、危機感を感じた。そんな所から日本では農業は、国に護られないことを自覚もした。自分の経営は自分で護る自助の精神が芽生え、規模拡大によるコスト削減を積極的に図る様になった。
このコラムから感じる事は、アメリカの二重外交ぶり、加えて言うなら所謂ディスマーチャントの姿勢である。
米ソ冷戦時代には日露の接近を恫喝したり、ブラジルからの大豆輸入促進に動いて独自外交を展開する田中角栄をロッキード事件で失脚させたり。又武器なども敵対する双方に売却したりと、アメリカの無法ぶりには枚挙に暇が無い。
そんなアメリカに日本の政治家はなす術も無く、農産物の解放をしてしまうのか...
最低限日本の食糧の自給率を守るため、今の家族経営を次世代に引き継ぐ。これが今の農業者にとって最も重要な責務かも知れない。

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